バイト歴 第19回 ページ22
your side
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久々に駅前まで出かけようと思ったら
母に呼び止められた
母「ちょっと、話があるの、来なさい？」
こくりとうなずき後に続く
『話って…？』
母「Aは………バイトしてるわよね？いつも助けてもらってるから、やめろとは言えない」
『……うん』
なんとなく、母の言わんとしていることが分かった
母「でもね、A、最近すごく苦しそうで…はたから見てもそう見えるほど顔色に出てるのよ…
ねえ、それって誰かを苦しめてない？あなたは誰かを苦しめることはしてない？」
ドキッとした
『っ！……………』
母「家計を助けてもらってて、子供に頼るなんて情けないと思ってる…でもね、
苦しくなるようなバイトはしてほしくない、誰かを苦しめることも」
『うん』
母「それを、心に留めておいて…………ごめんね、時間とっちゃって」
『うん、行ってくるね!』
目いっぱい、元気を装って返事をした
母には、分かっているのだ
私のキモチも、しているバイトが正しいことじゃないことも、苦しめてる人がいることも
『これから、どう、しよ、っか』
ぽろぽろ
何、泣いてんの
私に、泣く資格なんてないでしょう?
苦しめてるくせに、自分が苦しいのは自分のせいでしょう?
泣くのは、許されない
これ以上情けなく涙をこぼさないために、顎をあげる
どうにもならないのは誰のせいなのか
苦しいのは誰のせいなのか
涙が流れるのは誰のせいなのか
そんなの答えは一つしかない
自分
それだけ
分かってるくせに、また涙がこぼれかける
落ちる前に袖で拭って、鼻をすする
顔をあげて、前に進もうとしたら
誰かに腕を取られた
？「だ、大丈夫ですか…?」
『あ、すいません』
泣いてただけなのに
『ありがとうございます、もう大j…』
顔を見た瞬間、固まった
それが、“そらるさん”だったから
(どうして…?)
そらるさんはバレたことにまだ気づいていないようだった
とりあえず、この場を取り繕う
すぐさま、謝罪してしまいたいくらいだったけど街の真ん中でそんなことはできない
『だ、いじょう、ぶ、です』
そして、その場から走り去った
なんて失礼なんだろう
助けてもらったくせに、お礼をそそくさと言って走り去るなんて……
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雨夢(プロフ) - ふとんさん» ふとんさんありがとうございます！ここからどんどんクライマックスに向かってきますよ〜！閲覧ありがとうございます！ (2021年4月8日 18時) (
レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
ふとん - なんかシリアスになってきたッッッ！ (2021年4月8日 15時) (レス) id: 849ea30030 (このIDを非表示/違反報告)
雨夢(プロフ) - おもちてゃん。さん» おもちてゃんさんコメントありがとうございます！あっ、え、えと…ハンカチ入ります？？？？← 読んでいただきありがとうございます！ (2021年4月8日 7時) (レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
おもちてゃん。(プロフ) - えっあの過去編見てたら目から出てくる汗止まんないんですけど？？？(誉めてます) (2021年4月7日 23時) (レス) id: 9b4a9a9308 (このIDを非表示/違反報告)
雨夢(プロフ) - Lunaさん» Lunaさんコメントありがとうございます！ドキドキさせられて私は内心ニヤニヤです← 最後まで更新頑張るのでどうかお付き合いください(´ω｀) (2021年4月5日 11時) (レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨夢 | 作成日時：2019年3月10日 12時
