バイト歴 第10回 ページ12
your side
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私って消えた方がいいのかな
こんなことしてても、自分が苦しくなるだけ
歌い手さんに迷惑がかかるだけ
やっぱり、消えた方がいいかな
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
いくら謝ってもお詫びしきれない
それだけ私がしてきたことは大きい
意識がボーッとして、うつろな目で鏡をのぞく
連日のアンチアルバイトで目の下にはクマができ、髪はぼさぼさで、目は生きていない
やっぱり消えた方がいい
。
。
ごめんなさい、お母さん、お父さん
ごめんなさい、兄弟たち
ごめんなさい、葉音ちゃん
ごめんなさい、歌い手さん
ごめんなさい、ファンの皆さん
こんな私が消えるだけで済むなら、私はこの道を選ぶ
そう思って、そばにあったカッターナイフに手を伸ばす
そのとき
ぴろんっ
誰もいないがらんとした部屋に無機質な通知音が響く
なんで、こんなときに
死なせてよ、消えさせてよ
そう思いつつ、通知を確認する
DMだ
送り主は
“ 依頼者 X ”
え…………………?
この人は、アンチアルバイトの依頼主
どうして?一切の連絡はしないって、
いや
“例外”がある
依頼主が契約の解約・変更を通達するとき
どうか、どうか、どうか
解約であってください
心の叫びが胸にあふれる
つばを飲み込む音がする
画面につづられていたのは
。
“アンチアルバイトの期間を無期限とします、日々精進を惜しまぬように”
。
残酷な残酷な文字の羅列
ああ、やっぱり
そう思った
私はこの作業から逃れられない、もう、ずっと
やっぱり消えよう、この世界から
『っ、ごめんね』
一言つぶやきを落として、もう一度カッターナイフを手に取る
もう、誰も、邪魔しないで………………
姉「え？っちょ、A!?何してるの!?」
もう、ほんとに、どうして
こんなに邪魔するの
『……………ううん、なんでもないよ』
姉「何にもないことないでしょ！何があったの?何をそんなに思い詰めてるの？」
『ほんとに、何にもないから今は一人にして……』
もう疲れた
姉はそれから静かに部屋から出て行った
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雨夢(プロフ) - ふとんさん» ふとんさんありがとうございます！ここからどんどんクライマックスに向かってきますよ〜！閲覧ありがとうございます！ (2021年4月8日 18時) (
レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
ふとん - なんかシリアスになってきたッッッ！ (2021年4月8日 15時) (レス) id: 849ea30030 (このIDを非表示/違反報告)
雨夢(プロフ) - おもちてゃん。さん» おもちてゃんさんコメントありがとうございます！あっ、え、えと…ハンカチ入ります？？？？← 読んでいただきありがとうございます！ (2021年4月8日 7時) (レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
おもちてゃん。(プロフ) - えっあの過去編見てたら目から出てくる汗止まんないんですけど？？？(誉めてます) (2021年4月7日 23時) (レス) id: 9b4a9a9308 (このIDを非表示/違反報告)
雨夢(プロフ) - Lunaさん» Lunaさんコメントありがとうございます！ドキドキさせられて私は内心ニヤニヤです← 最後まで更新頑張るのでどうかお付き合いください(´ω｀) (2021年4月5日 11時) (レス) id: 4203c96784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨夢 | 作成日時：2019年3月10日 12時
