思い出の一頁 ページ3
Shima__
__目が覚める。
"目が覚める"…？？
なんでだ？だって俺は…死んだ、んじゃ……っ！！志麻子はっ？！？！
…居ない。
辺りを見渡す。
白。汚れのない潔白。
目の前には紫色の扉。
なんなんだ、ここは。俺は今どうなってるんだ
志麻子は…志麻子は無事なのか…？
｢あーー｣
声を出してみる。聴こえる。
俺の声がこだまする。
今、取り残された志麻子はどうしているかな。
…悲しんでいるかな
｢志麻子……君にこの声が届くなら、独りじゃないことを知ってくれ。俺はいつまでもお前を好きでいるよ。もう守ることは出来ないだろうけど…志麻子との思い出一つ一つ、大切に取っておくからな｣
この声が届くはずないけれどどうしても言いたかった。
優しい君のことだ、俺の為に泣いていてくれてるだろうから。
とりあえず、あの扉に近づいてみようか。ここに居たって何も始まらない。多分。
立ち上がり近付いてみる。
そういえば怪我したところが痛くない。治ってる…みたいだ。
…異様。この言葉以外に最適な言葉はあるだろうか。
真っ白な世界にぽつりとある紫色の扉。近付くだけで吸い込まれてしまいそう
そんな扉に俺は、手を…触れた
その途端
扉が光りだした
そして
｢なっなんだ？！手が吸い込まれて…？！｣
吸い込まれていく。ただ、嫌な気はしなかった。むしろ、懐かしいような感じがする
…まさか俺、バーチャル世界に入り込んでしまったのだろうか。そう思う程に飛び交っている光。
扉の向こうがこんな場所だなんて誰が思うだろうか。
紫色の光が流れ出した。その一つに手を伸ばす。
『おにーちゃーん！早くー！』
『ほら待てって。あんま一人で進まんどいてやー？』
これは…一体。
昔の思い出…か？
さっきの光とは比べ物にならないくらいに輝いている紫色の光が一つ。今度は入り込んでみた
〈今日はなんだか街が騒がしいな。何かあったのか？
…そういえば散歩してくると言ったきり志麻子が帰って来ていない。まさか迷子…？いや、でも土地勘のある志麻子に限ってそれは無いか。
『お兄ちゃん！！助けて！！』
『志麻子？？どうした？』
『武装した人達が私を追いかけるの！！怖いよ、お兄ちゃんｯ』
武装した人達…？軍兵か？でもなんで…
『と、とりあえず落ち着け。リュックに食料をあるだけ詰めとけ。いつでも出れるようにしておいて』
『うんｯ、分かった』〉
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氷苳ｲﾌﾞｷ(プロフ) - かなとさん» すみません！外したつもりが外れてませんでした。教えて下さりありがとうございます！ (2019年4月26日 22時) (
レス) id: 518c950a8f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月26日 22時) (レス) id: 57e1679104 (このIDを非表示/違反報告)
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