【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室《短編集》

【成宮＆原田とナゾナゾ(2)】★ ページ47

いつもの強面はどこへやら。
恥ずかしそうに俯いている原田君を見てたら…珍しく、私の悪戯心がむくむくと膨らんできた。
私は机を回り込んで原田君の隣に座ると、成宮君が置いていった本を手に取る。

「お、おい、月原…？」

「原田君、問題！立てば立つほどビンビンに感じてしまうものってなーんだ？」

「っ！？」

目を見開いたあと、原田君はバッと私から顔を逸らした。
…ヤバい…楽しい♪

「正解はアンテナだよ。」

「…月原…」

「んじゃ、次の問題ね。」

「お前、もうやめろって…！」

「何のことでしょう？
1.愛がなければできない。
2.普通はベッドの上で行うが、車の中で行うこともある。まれに外でもやっている。
3.少し痛い場合もあり、血が出る。
4.終わったあとの満足感は大きい。」

さぁ、次はどんな反応してくれるかなー？と、少しワクワクしながら原田君を見ると…赤い顔のまま、はぁ、とため息をついていた。
そして、次の瞬間、原田君は私の手首をガシッと掴む。

………ん？

「は、原田、君？」

「…今から…するか？」

「……な、何を、でしょう…」

答えながら、心臓がバクンバクンと異常に大きな音をたて始めるのを感じる。
は、原田君、まさか引っかけの方の答で話進めてないよね…？

「…愛がないとできなくて…普通はベッドでやるんだろ？」

相変わらず頬を赤らめたまま、原田君が言う。

「そ、そうだけど…」

「月原…最初は少し痛いかもしれないが、我慢しろ。…痛みはすぐ消える。」

「あ、あのねっ…」

「体の力を抜け。余計痛いぞ。」

「原田く…！」

「…いくぞ。」

そう言って、原田君は立ち上がって、私の腕を引いて…

「…ち、ちょっと待って待って待ってー！！」

私が思わず力いっぱい叫んだあと、原田君が落ち着いた声で言った。


「献血にな。」


…………………………………。

ヤラレタ。
私はへなへなとイスに崩れ落ちた。

「…原田君…正解わかってたんだね…」

「この問題だけな。」

と、そこへ自販機でジュースを買った成宮君が戻ってきた。

「たっだいまー…って…何？どうかした？」

「…いや…何でも…」

「ってかAさん、顔真っ赤じゃん！……あっ！二人でナゾナゾやってたんでしょ！雅さんずりぃ！！俺がAさん赤面させたかったのにー！！」

成宮君の悔しそうな叫びを聞きながら、私は机に突っ伏した。

【結城哲也とLINE】→←【成宮＆原田とナゾナゾ(1)】★※下ネタ有(^^;

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