【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室《短編集》

【成宮＆原田とナゾナゾ(1)】★※下ネタ有(^^; ページ46

日曜日の夕方。
部活のあとでスコアブックの整理をしていたら、外から話し声が聞こえてきた。
その声はだんだん近付いてきて…

「だから、なんで雅さんも来るわけぇ？」

「お前がいつも以上にニヤニヤして気持ちわりぃからだ。何企んでやがる…」

…あー…あの二人ですか…。

バッタアアァァン！！

「やっほー！Aさーん！今日もお疲れ様ー！」

ニッコニコで上機嫌の成宮君と…

「月原…いつもすまない…」

お目付け役の原田君。
稲実バッテリーのご登場。

「いらっしゃーい。」

最近は、なんだかこの二人が来ることに慣れてしまった。
…慣れちゃいけないような気もするんだけど…。

「ねぇねぇAさんっ！俺さ、面白いナゾナゾ仕入れてきたんだけど、問題出していい？」

部屋に入るといきなり、目をキラキラさせながら成宮君がそんなことを言い出した。
片手に小さな本を持って、もう片方の手は口元を押さえてプププッと笑っている。

「…別に…いいけど…」

なんだろう…あの笑いが気になるなぁ…。

「じゃあいくよ？問題！Hになればなるほど硬くなるモノってなーんだ？」

ニコニコ、ニヤニヤ。
成宮君は何だか凄く嬉しそうに私を見つめてくる。

……はっはーん。

そういう事か。
その手には乗らん！

「鉛筆。」

顔色一つ変えずに答えると、成宮君は面白くなさそうに「せいかーい」と言っている。

「んじゃ次の問題！ 男の子と女の子がピッタリくっついてある事をして、終わったあとに女の子が男の子に『大きい』と一言。さて、何をしていたでしょう？一文字目が『セ』で、三文字目が『ク』だよ！」

「背比べ！」

「男の人の体の真ん中でブラブラしてて、人によって大きかったり小さかったり、太かったり細かったりするモノってなーんだ？」

「ネクタイ！」

頭をフル回転させながら答えていたら、成宮君がぷぅっと頬を膨らませてしまった。

「ちぇっ。なんで全部普通に正解しちゃうわけー？つまんなーい。俺、ちょっとジュース買ってこよーっと。」

そう言うと、成宮君は持っていた本を置いて部屋から出ていった。

ふぅ、と息をついてから、さっきから一言も発しない原田君に目を向けると…
片手で口元を覆って、耳まで真っ赤になっている。

「は、原田君…」

「月原…お前、凄いな。」

「…素直に引っ掛かっちゃったんだね…」

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