【小湊春市の反撃】 ページ18
「えっと、これ、この辺に置いていいですか？」
「うん、ありがと！ごめんねー、春市君。片付け手伝ってもらっちゃって。」
「いえ。いつもマネさんたちにはお世話になってますし、部屋に帰る途中ですから。」
そう言って、ドリンク類をマネージャー室まで運んでくれた春市君はニコッと笑った。
…うん、相変わらず安定した可愛さだ。
思わず、私は春市君の頭をナデナデとしてしまう。
「あ、あのっ、A先輩？」
「いやー、春市君はほんとにいい子だよねぇ。あの亮介と兄弟とは思えないよ。」
「え、えっと、そのっ」
「もうちょっと撫でさせてねー。癒されるから。」
「ぼ、僕は小動物じゃないですよ？」
「そんなのわかってるよー。春市君は、小動物より可愛いから。」
「〜〜〜〜っ！」
えへへー、と笑いながら言うと、春市君は顔を真っ赤にして黙ってしまった。
やっぱり可愛いなぁ、なんて思っていると、頭を撫でていた私の手を春市君がスッと掴んで、赤い顔のままズイッと近付いてくる。
「…え？」
思わず、一歩下がると、春市君が一歩前に出る。
私がまた一歩下がると、春市君がまた一歩前へ…。
そのうち、背中がトンッと壁に当たってしまった。
「ははは、春市、君？」
掴まれた手は壁に固定され、春市君はもう片方の手を私の顔の横につく。
こ、これは、いわゆる壁ドン、というヤツでは…。
「…A先輩。」
「は、はい…」
身長がほぼ同じなので、すぐ目の前に春市君の顔。
相変わらず顔は赤いんだけど…表情は真面目そのもので、長い前髪の間からは真っ直ぐで強い瞳が覗いている。
「僕も、男なんです。可愛く見えても…やる時はやりますよ？」
「っ！」
…と、その時だった。
「春っちいいぃぃ！早まるなああぁぁ！！」
元々開いていたドアをさらにバターン！と開けて、新たな人物が乱入してきた。
「ヤ、『ヤリますよ』なんてっ！俺は春っちをそんな破廉恥なヤツに育てた覚えはなあぁい！」
「え、栄純君…僕は栄純君に育てられた覚えはないんだけど…っていうか、なんか勘違いが…」
「しかもっ！どうしてA先輩なんだ！他のマネさん達に失礼だろう！」
「…栄純君…それはA先輩に失礼だよ…。」
春市君の思わぬ反撃に度肝を抜かれていた私は、目の前で繰り広げられる一年コンビの
漫才を呆然としながら眺めていた…。
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暇人 - フランス革命さん» ちゃんと読んでなくて草。中学生ではないネタ何個もあるのに。 (1月6日 11時) (
レス) id: 9409c0bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
味塩 - すごく好みで面白かったです！！ギャグ夢大好きで、夢主のノリも理想通りで本当に最高でした…！全シリーズ読んだのですがまた最初から読みたくなっちゃいました。どれもそのキャラらしさが出ていて本当に面白いです (2022年10月27日 1時) (レス) id: 2296c25889 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。亮介さんLoveなので、本当はこのキャラでの長編が読みたいですが、続きも楽しみです。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん丸(プロフ) - もう、すごく面白くて、大笑いしました。 (2022年1月26日 20時) (レス) @page49 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
フランス革命(プロフ) - 中学生バレバレで草。高校のテストこんな甘くねーよ (2019年7月29日 21時) (レス) id: 6067ba3fc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪星
| 作成日時：2015年6月7日 16時
