【降谷＆御幸の受難(2)】★ ページ46
「…なんか…さすがに恥ずかしい…です…」
キョロキョロと目を泳がせて頬を赤くしながら、スレンダーゴスロリメイドが呟いた。
「いやいやいや！降谷君！似合う！なんか異常に似合う！」
「そう…ですか？」
「無表情な感じとゴスロリが合ってるよね。」
顎に手を当てながら亮介も楽しげに言い、「じゃあ降谷君、先に写真撮るよー」と幸子がカメラを構えた。
「Aさん、照明お願いします。」
「あー、はいはい。」
幸子に言われて自分の役割を思い出した私は、慌てて照明のスイッチを入れてアルミホイルを貼ったレフ板もどきで降谷君の顔に光を反射させた。
こうして降谷君の写真をパシャパシャと何枚か撮っていると…
「お待たせー！御幸も完成ですよ！」
得意気な唯の声が聞こえて、みんなしてそっちを向くと…
ピースサインを出してる唯の後ろで、頬を赤く染めつつ眉間に皺を寄せているのは…
「いやああぁぁぁ！メガネッ
ゆるいウェーブのかかったセミロングの黒髪。
黒縁メガネを強調するように前髪はパッツン状態で…
降谷君とは違い、ナチュラルメイクを施されていて、大きく開いたメイド服の胸元からは鎖骨が覗く。
鍛えられた下半身を隠すためか、スカート丈はロングなんだけど…
元々整っている顔立ちのせいか、凛としつつもどこかセクシーな雰囲気が漂ってる…。
「…男とは思えない…っていうか何その色気…反則…」
「うーん…『元』が良いからそこそこ良い線いくとは思ってたけど、これは予想以上だったなぁ。」
呆然とする私と、ニコニコしている亮介の感想を聞いて、唯と幸子が「イェーイ」とハイタッチをしていた。
「よぉし！じゃあツーショット撮るよー！」
腕捲りをする幸子の隣で、御幸は深々とため息をついていたけど、亮介の目の前で抵抗する気はないらしい。
うん、やっぱ私の人選に間違いはなかった。
私はまたレフ番もどきを持って照明係に戻る。
「降谷君、目線こっちー。」
「御幸、笑えとは言わないから眉間の皺何とかして。」
「…無理。」
「御幸？今何か言った？俺に聞こえるようにもう一回言ってくれる？」
「…何モ言ッテマセン…」
こうして、亮介の前では無抵抗の二人に唯と幸子から色んな注文が降り注ぎ、ありとあらゆる角度から写真を撮られていた。
【降谷＆御幸の受難(3)】★→←【降谷＆御幸の受難(1)】★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 799人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます！大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…！元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (
レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます！夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り？してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか？もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか？ (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして！コメありがとうございます！有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪星
| 作成日時：2016年1月27日 19時
