136話 ページ37
雷蔵「そう言われればありがたく貰っておくね。」
八左ヱ門「そうだな。それにしてもこのプロマイドどうやって用意したんだろうな…。」
兵助「さぁ?まぁ、あの一年は組なら何でも用意出来そうだがな。」
雷八「確かに…。」
今年の一年生で問題児の集まる組、は組。何をしでかすか分からない。
は組には、貿易商を営む家のしんべヱとからくり小僧と言われている兵太夫、一緒にからくりを作るのが好きな三治郎がいる分不思議ではない。
Aに挨拶の接吻をされなかった三郎と勘右衛門は落ち込んでおり、それを見た兵助は
兵助「勘ちゃん。そろそろ教室に行くよ。あとこれ。」
勘右衛門「はーい…。……それは!!」
兵助は勘右衛門に例のプロマイドを渡した。
それを渡された勘右衛門は落ち込んでいたのが嘘のように目を輝かせて受け取った。
勘右衛門「うわぁ!スゴく可愛いし、スゴく色気がある!」
三郎「は!そういえば奪ったら貰えるのだったな…。」チラ
勘右衛門「まだダメ。」スッ
三郎は勘右衛門をチラ見するも目を反らす勘右衛門。
勘右衛門「二つとも堪能してからどっちかあげる。ちなみにどっちがいい?」
三郎「両方。」真顔
勘右衛門「ダメ。」真顔
………バッ
三郎「待て!勘右衛門!!」
勘右衛門「あとであげるって言ったじゃんか!兵助お膳片付けておいて!お願い!!」
三郎「お前、今日中に渡すつもりないだろ!雷蔵頼む!!」
勘右衛門「当たり前でしょ!夜のお供にするんだから明日渡すよ!」
三郎「今日渡せーー!」
勘右衛門「イヤだーー!」
バタバタ!
三郎と勘右衛門は同時に立ち上がり、兵助と雷蔵にお膳を片付けるのを頼んでから走り去って行った。
兵助「勘ちゃーん。授業には遅れないようにねー。」
雷蔵「三郎も遅れないようにね。」
三勘「わかったーー!……。」ダダダッ
走り去りながら返事をして行った。
八左ヱ門「あいつら、あれで学級委員長だよな…。」
兵助「学級委員長でも性格は変わらない。」
雷蔵「度が越えれば制裁するだけ。」
八左ヱ門「確かにそうだが、制裁って…。」
雷蔵「拳で黙らせる。」
兵助「その時は手伝うのだ。」
雷蔵「よろしくね。僕たちも行こうか。」
八左ヱ門「そうだな。(雷蔵と兵助には逆らわないようにしよう。)」
走り去った二人をそのままにしてそれぞれの教室に行った。
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ユリリン - 面白い小説ですね。続き待っています。更新楽しみに待っています。季節の変わり目ですが体調に気を付けてください。 (2019年8月26日 10時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日更新お疲れ様です。今日も面白かったです。続き待っています。更新がんばってください。 (2019年8月23日 8時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 面白い小説ですね。続きが楽しみです。更新がんばってください。 (2019年8月22日 8時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 主人公かわいい。もうすっかり学園のアイドルですね。続きが楽しみです。更新がんばってください! (2019年8月19日 8時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
精霊 - 夢主ちゃんが可愛すぎる!続き楽しみに待ってます! (2019年8月19日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鳥 | 作成日時:2019年8月6日 23時