ごめん、でも【グレイ】 ページ21
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雨音の中パシン、とやけに耳に響く音。
ジンジンと痛む頬と、真顔の目の前の彼女で全てを察する。
「最低」
「……ごめん」
「別れる」
そう言って地面に落ちている水色の傘を拾い、俺に投げ捨てて歩き出すA。
これは確か、彼女へのプレゼントで贈った傘。
我ながら馬鹿らしいが、Aを俺色に染めたくて水色にした傘。
「何やってんだよ…」
ぐしゃりと自分の髪を掻き毟る。
違う、俺はAにあんな顔をしてほしかったんじゃない。彼女は1番笑顔が似合うんだ。
目を瞑ればはっきりの脳裏に浮かぶ先程のAの表情。
「好き、なんだけどな」
あんな顔、見たことなかった。
いつもアイツは笑ったり怒ったりしてて。真顔なんて1度もない。
……そういえば泣き顔も見たことないな。
「俺…何にもわかってねぇ」
通行人の視線なんて知ったことか。
今はただ、この胸の中にある喪失感をどうにかしたい。
全ては俺が悪いのに。
「あれ、グレイじゃん！どうしたの？こんなところで！」
「濡れてるじゃん」と傘を傾けてくれたのはいつの日か一緒にいた女。
名前すらも覚えてない。
「…近づくな」
「グレ、イ？」
「近づくなって言ってんだよ」
「ご、ごめん…」
ああ、俺は何してんだ。
何も悪くない女を傷つけて。
元はと言えば、軽い気持ちだったんだ。
ちょっとしたスリル感があって。
なのに…今はこんなに。
君が愛しい、A。
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ポチ - こんばんは。 (2022年6月6日 23時) (
レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 男子高校生の日常の会長との恋愛のお話作ってください。お願いします。 (2017年8月22日 19時) (レス) id: 5c598967d2 (このIDを非表示/違反報告)
☆破壊神☆(プロフ) - リクエストいいですか！？男子高校生の日常でヨシタケと恋愛のお話でお願いします！！ (2017年3月19日 23時) (レス) id: f7bdfad115 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - しつこくべたべたくっ付いて来る感じになり、後ろから抱き着かれたり、くすぐられたりなどおそ松のペースに振り回される話が良いです。ヒロインの職業はフリーターでお願いします。 (2016年9月9日 23時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - 初めまして。リクエストお願いしても良いですか？誰にでも優しく読書好きなヒロインはある日本屋に行きました。そこで同じ近所に住む良く見掛けていたおそ松に絡まれました。当時見掛けただけで話した事が無いおそ松に絡まれ、それ以来おそ松に良く絡まれる様になり、 (2016年9月9日 23時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 | 作成日時：2016年8月14日 20時
