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トド松side
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「………いいよ」
正直、十四松兄さんの言葉には驚いた。
だって今まで誰も触れようとしなかったことだから。
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Aちゃんがこうなった理由は何年も前の話になる。
彼女が小学生のとき。
彼女は “ いじめ ” られていたんだ。
Aちゃんの両親はずっと外国に行ってたから、育てていたのは彼女の祖父母。
当然、彼女は助けを求めた。
先生にも、周りの人にも、僕達にも。
ただ、誰も助けようとしなかった。
先生は責任問題と処分されるのを恐れ、何も言わず。
周りの人は「自分も」ということを恐れた。
それは僕達も例外ではなかった。
僕達、といっても僕とおそ松兄さんは彼女とずっと同じクラスだった。
僕達はただの傍観者。
何も言わず、何もせず。
小学校卒業まで、彼女の “ いじめ ” は続いていた。
Aちゃんとは中学校は別だった。
彼女の祖父母が別のところへ入学させたからだ。
つまり、 “ そういう人 ” が集まる学校。
それでも彼女の心の傷は癒せなかった。
彼女は中学、高校を卒業しても尚、その
彼女の祖父母は高校卒業と同じくらいの時期に亡くなってしまったらしいし、彼女はずっと1人だった。
それからかな、僕達六つ子がAちゃんの家を訪れるようになったのは。
まずはおそ松兄さんと僕だった。
彼女がまだこの街にいる、と僕は知ってそれを真っ先におそ松兄さんに伝えた。
そして決めたんだ。
“ 謝罪しよう ” って。
でも手遅れだった。
彼女は「消えたい」と願うようになっていて。
ずっと自分を傷つけていた。
「…………だから僕を？」
「そうだよ」
考えた僕達は、十四松兄さんをAちゃんの友達にさせようとした。
明るい十四松兄さんと友達になれば、彼女は明るくなるんじゃないかってね。
だけど彼女の闇は深く、何も変わらなかった。
いや、十四松兄さんがいたから “ 何も変わらない ” のだと思う。
たぶん、僕達だったら余計に闇が酷くなってたかもしれない。
「これで全部だよ。
………ありがとう、十四松兄さん」
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如月(プロフ) - 桜桃さん» コメントありがとうございます!! ご質問のことですが、残念ながら違いますね…… 本当に申し訳ありませんが… (2016年8月23日 10時) (
レス) id: 6ed04ea75a (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 完結おめでとうございます！他の作品での更新も頑張ってください！あと、ひとつ聞きたいのですが、本当に間違いだったらすいません！YouTubeであげられている動画で、十四松の声真似をしてらっしゃる方ですか？長文失礼しました (2016年8月23日 3時) (レス) id: 19a710aea1 (このIDを非表示/違反報告)
呀莵@課題終わんねぇ(プロフ) - 完結おめでとうございます！卯月様の文章にはなんだかとても惹き付けられました...！次回作なども頑張ってください。長文失礼致しました。 (2016年5月28日 11時) (レス) id: b3487fd51a (このIDを非表示/違反報告)
皇プリン - 更新頑張ってください (2016年5月28日 7時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 | 作成日時：2016年5月28日 0時
