未成年主と6人の執事吸血鬼 (ページ6)

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[6]吸血衝動ページ6

北斗目線

樹の部屋の前に着いた

俺ら吸血鬼にしか感じ取れない禍々しい雰囲気が拡がっている

北「樹、入るよ」

ゆっくり扉を開け、中を見る

月に1度の吸血衝動、

俺らは血を飲まなくても生きていける種族だけど、

この衝動には敵わない

布団の隙間から樹の顔が見えた、青色に光る瞳が俺の心をゾクリとさせる

北「大丈夫？」

樹「､､､あﾞ？」

ダメだこりゃ

布団に包まる樹、やっぱり辛いんだろう

そう言って持ってきた水と飲料ゼリーを机の上に置く

北「頑張ってね」

そう言って部屋を出ようとした、

樹「北斗ｯ､､､」

北「ん？､､､あﾞあﾞぁｯ！」

後ろから樹の手が伸び体を掴まれ、首元に噛みつかれた

ｼﾞｭﾙｼﾞｭﾙｯ

北「ｯ､､､じ、樹､､､離せｯ、」

樹「はぁｯ､､､無理、ごめんｯ」

そう言ってまた俺の首元に噛み付く樹

血が抜ける感覚がする、頭がボヤボヤとしてきた

北「あぁ､､､ん、」

数分吸われ続け、ようやく開放された

北「満足かよｲﾗｯ」

樹「だいぶな、ごめんよ」

北「いいから寝てろっ！」

そう言って樹をベットの方へ背負い投げする

樹「痛っ！パワハラだ！！」

北「樹の方が先にパワハラしただろ」

服が血で汚れたから着替えてこないと､､､

血って落ちにくいんだよ､､､

北「今日は部屋出んなよ」

樹「わかってるわ」

そして部屋を出た

すぐに着替え、自分の仕事をする

今日の洗濯は慎太郎とジェシーがしてくれるらしい

窓から庭を見ると洗い終わったシーツを持って追いかけっこをしている2人が見えた

慎「っーー、！」

ジェ「〜、HAHAHA！！」

よく響く笑い声だ

アイツらはほっておいても問題ないだろう

俺は厨房へ、夜ご飯の仕込みをする

北「どうしようか､､､今日は無難にカレーとか？シチューでもいいな」

そう悩んでいた

髙「ただいま〜、送り届けてきたよ」

北「おかえり、ねぇどう思う？カレーかシチュー」

髙「俺カレー」

北「主のためのだよ、髙地のでは無い」

髙「ふーん､､､あそうだ、今日のご飯美味しかったって主言ってたよ」

北「え、マジ？！」

ガッツポーズをし、軽く喜びの舞を踊る

これだから手の込んだ料理を作るのはやめられない