ドS先輩【歌い手】【うらたぬき】 (ページ43)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:180,424 hit

Fourtythree ページ43

.

それから、96ちゃんは用事があるといい、
名残惜しそうに保健室を出て行った。

よって、先輩と2人きり。

お互い沈黙が続き、それを破ったのは先輩だった。

浦『お前、あれだけ気をつけろって言ったのに、携帯教室に忘れるってどういうことだよ……』

『す、すみません……』

浦『まぁ、お前が無事で良かったけど』

『あ、浦田先輩。助けてくれてありがとうございました。』

そうお礼を言った。
頭を上げて先輩の顔を見ると、先輩は、何やらニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

『えっ』

浦『……お前、忘れたのか？俺の呼び方』

『あ、』

やっべぇ、すっかり忘れてたよ。
普通に浦田先輩って言っちゃったよどうしよ←

浦『俺の命令に従えない下僕には、お仕置きだ。』

.

重なり合った唇は今までの中でも

1番長く感じた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そして翌日。

私は、学校を休んだ。

念の為、今日は家で大人しくしておけ。という

先輩のご命令だ←

『はぁ……』

私達はあの後、何事も無かったかのように、一緒に帰路についた。

『先輩って……私の事、どう思ってるんだろ……』

先輩はいつも、私が呼び方を間違える度にお仕置きだと言ってキスをしてくるが

実際、好きでもない女にキスなんてするのだろうか。

だが、先輩が私の事を好きだとも思えず。

ずっと考え込んでいた。

＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

すると家のチャイムが鳴り響き、誰か来たことを知らせた。

生憎、父も母も仕事で家を空けているので私が出るしかない。

私はベッドから起き上がり、扉を開けた。

96『A～!!』

と抱きついてきたのはやはり96ちゃんで、

その後ろからは、異様なほどのキラキラしたオーラを纏った4人組が。

坂『Aちゃん！体調大丈夫？』

『あ、はい、お陰様で』

志『もー、Aちゃんの事めっちゃ心配したんやで～？』

『はい、ご心配お掛けしました』

セ『まぁ、無事で良かったですわ』

96『ホンマはな!?わし1人で来る予定やったんやで!?でも、コイツらが来るって聞かへんから！』

浦『おい、チビ。なんで俺らがお前に着いてきたみたいになってんだよ。俺が先に行こうとしてたんだよ。』

96『誰がチビじゃ！アンタに言われたくないわ！』

あー、また始まっちゃった……w

＿＿＿＿＿＿＿