ドS先輩【歌い手】【うらたぬき】 (ページ41)

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Fourtyone ページ41

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アイツが、教室を出てから結構な時間が経った気がする。
そもそも、Aが呼び出された時点で、嫌な感がしていた。

すると、何故か一緒に待っていたチビが喋った。

96『A、危ないかもしれん……』

『あ？』

96『A、いくらなんでも帰ってくるの遅すぎ！絶対なんか良くない事が起きてる気がする！』

と言い、教室を飛び出して行った。

『なんだアイツ……』

だが、アイツの言う通りだ。
俺も何か良くない事が起きてる気がする。

俺はAに電話を掛けた。

しかし、それと同時に、傍の机に置いてあったカバンの中から着信音が聞こえてきた。

『おいおい…嘘だろ……』

そのカバンは、さっきAが置いていったものだった。

『アイツ、、忘れてんじゃねぇか……』

涼夏『あ、わたるぅ～』

すると、いきなり教室に入ってきた涼夏。

その瞬間、俺の中でAが帰ってこない訳とこいつがいきなり教室に入ってきた訳が繋がった。

『お前、Aはどうした？』

涼夏『知らな～い。そんなことより、一緒に帰ろうよ～』

猫なで声で俺の腕に絡み付いてくる涼夏に無性に腹が立ったが、表には出さずに抑えた。

『…お前知ってんだろ。Aはどこだ。』

涼夏『だから知らないって～、先に帰ったんじゃない？』

『そんな訳ねぇだろ。俺はここで待ってるってアイツに伝えてある。
だから、戻ってこないわけないし、ここにカバンが置きっぱなしだ。』

涼夏『も、もう…いいから早く帰ろうって～』

『もう一度聞く。Aはどこだ。』

涼夏『……体育準備室……』

それを聞いて俺は返事もせず、ただただ走った。

体育準備室に着くと、そこは外から施錠され、中からは開けられない事が分かった。

『くっそ……!!』

俺は急いで鍵を開けて扉を開けた。

すると、床に汗だくで横たわっているAだった。

そりゃそうだろう、体育準備室は涼しい日でもモヤッと熱気が漂うくらいだ。

今日の天気は晴れ。日がデリデリと照っていて暑い。

よってこの体育準備室は相当な暑さだった。

『A……!!!!』

俺は急いで駆け寄ったが、Aの意識はなかった。

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アイツを抱き上げて保健室まで走ったが、軽い熱中症だと言われた。

その後、Aの部屋のベッドに寝かせて
いつの間にか俺も眠りについていた。

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非公開になってたごめんね…