ドS先輩【歌い手】【うらたぬき】 (ページ21)

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Twentyone ページ21

次の日＿＿＿＿＿＿＿

96『あっ！A～！おはよぉぉぉぉ！』

教室に入ると、96ちゃんが私に気づいて抱きついてきた。

『96ちゃん、おはよ』

96『なぁなぁ！昨日、どうやった!?』

『どうしたもこうしたもないでしょ。96ちゃんいつの間にかいなくなっちゃうし……』

96『やってー、邪魔したらあかんかなって思たんやもん。』

『ほんと、あの後大変だったんだから……』

96『え!?何があったん!?詳しく!!!!!』

何故か物凄い食いついてきた96ちゃんに昨日あった事を
全て話した。

96『え!?それ、ほんま!?』

『嘘ついてどうすんのよ。』

96『で!?Aはどうなん!?』

『どうって、何が？』

96『浦田先輩にそう言われて、どう思ったん？カッコイイとか思わんかったん？』

確かにあの時、不覚にも浦田先輩のこと
カッコイイと思った。

でも、あのドSすぎる先輩を思い出すと
カッコイイと思ってしまった事実を認めたくない部分はある。

『…カッコイイって思ったのは確かなんだけど、
いつものあのドSすぎる先輩を思い出すと、認めたくいって言うか……』

96『でも、カッコイイって思ったんやん!!
いやぁ～Aも素直になった方がええよ！』

『そ、そう言われても……』

96『まぁ、浦田先輩と仲良くやるんやで!!』

96ちゃんは私の肩をポンポンと叩くと、自分の席へ戻って行った。

それと同時に、朝礼を知らせるチャイムが学校中に鳴り響いた。

.

.

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『…変な感じ。』

このモヤモヤした感情の正体を知るのはもう少しあとの話。_

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