・quarrel ページ2
翌朝ー
看護師から 絹江さんの食事について尋ねられた。
今朝も何も食事を摂らなかった とのこと。
『うーん。刻み食 に変えるのもありかな…
とりあえず点滴で様子見て。今日 私も行ってみるから』
看「わかりました。」
そこへ、藤川が通りかかる。
藤「なあ、Aが そこまで頑張る必要ある？」
『え？どういうこと？ 頑張るも何も 患者さんだし』
藤「藍沢は？あいつがやるべきことじゃないの？」
『まあ、いろいろあるのよ。
それに一応 わたしが担当だし…
藤「おい、藍沢っ！」
『ちょっ…！』
藤川は
私の話を遮って
廊下の先にいた藍沢先生の方へ駆け寄っていった。
藍「なんだ、大きな声出して」
藤「お前さ、おばあちゃんについててやれよ！
たった一人の家族だろう？」
藍「俺時間ないんだよ」
藤「時間ないって…」
早足の藍沢先生について行く藤川。
そしてその後を追う私。
藍「家族との時間を犠牲にしても
患者を救うのが俺たちの仕事だ。」
その言葉を聞いて 藤川が立ち止まり、私も立ち止まった。
『ねぇ、もういい…
藤「おい！藍沢！」
急に声色が変わる藤川に驚いた。
藤「お前 かっこいいことばっか言ってんじゃねぇよ！
言い訳じゃねえかよ そんなの。
自分を正当化しようとしてるだけだろ？え？」
藤川のその言葉に、
早足だった藍沢先生が立ち止まり振り返る。
じーっと藍沢先生に睨まれ、途端に 黙る 藤川。
さっきまでの威勢が、みるみるしぼむ。
藤「…って、Aが言ってたぞ。」
藍沢先生の視線が、藤川の先の私に移る。
そんなこと言ってないよ。と
反論しようかとも思ったが、
藍沢先生のその視線はすぐに私から離れ、
後ろ姿へと変わったので、そんな機会はなかった。
それに、
彼の目は どこか迷っていて…
何も言えなかった。
また一人で何かを抱えているの？
藤「あいつ。まったく」
『…あのさ、してやったりな顔してるけど、
そもそもこんな衝突望んでないんだけど』
藤「言いたいこと言ってスッキリしたよ」
『はぁ？人のせいにしといて、よく言うよ』
イラっとして、藤川から離れた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続きになっています この作品はいつ頃更新されるのでしょうか？ (2021年8月1日 16時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
莉々花(プロフ) - いつか更新されること待ってます。楽しみにしてます。 (2019年12月16日 23時) (レス) id: 1bc4ebfa69 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年8月27日 17時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
のりぴー(プロフ) - 面白くてまとめて見てしまいました！更新楽しみにしてます。 (2018年8月20日 13時) (レス) id: b1332d8c7b (このIDを非表示/違反報告)
さらんりちぇ(プロフ) - 更新待ってます！頑張ってください！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: f4f18cc943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2018年7月2日 21時
