Epilogue "貴方と" fin. ページ38
your side
ワンピースを着て、
ヒールの靴を履く。
少し髪も巻いてみた。
久々の休日、
いつもと違う私になって会いに行く相手は…
『お待たせしました。』
源「お、おう。行くか。」
なんて、
意外とそっけないから、
昼間に二人で出掛けるのが
初めてだからって
張り切りすぎたかな？と、心配になる。
早足で歩く源先輩についていくと
角を曲がったところで突然
源「あーもう！」
と、頭をかきながら振り返る。
肩を掴まれたと思ったら、
あっという間に腕の中で…
源「可愛すぎ。」
『え？』
源「お洒落してきてくれたんでしょ？」
『あ、うん。』
源「もう、俺、幸せすぎるよ。」
源先輩が喜んでくれて
胸がいっぱいになる。
『私も、幸せすぎます。』
あなたの彼女になれて。
抱きしめられていた体が離れ、
まっすぐ目を見つめられる。
源「キス、していい？」
『…うん。』
源先輩の顔が近付いてきて、目を閉じた。
唇まで残り数ミリ…
「…！？…来る！！」
『…！？…来る！！』
至近距離でお互いの見開いた目が合うと、
prr…
prr…
2台のスマホがけたたましく鳴り響いた。
源「〈はい源。…はい。戻ります〉」
『〈はい。…何かありました？〉』
ほぼ同時に電話を終え、
互いに顔を見合わせて苦笑いする。
源「行きたくねぇ〜…」
『全署招集。仕方ないですね…』
源「はぁ。…行くか！」
『はい。』
少しガッカリした背中を追いかける。
甘い休日を返上して
私たちは今日も街のために走る。
でも…
『源先輩！待って！』
源「ん？」
立ち止まった先輩の肩を掴み、
思いっきり背伸びをした。
彼の唇 目掛けて キスを一つ。
この位は…いいよね？
源「お、お前…」
私と源先輩の初めてのキス。
驚いてる彼に、
『行きましょう。』と
そっと手を差し伸べる。
源「お、おう。」
向かった先で、
とんでもなく理不尽なことが待っているかもしれないし
危険と隣り合わせの現場かも。
何日も眠れないかも。
源「A、帰ったら覚悟な。」
『フフフ。』
だけど
繋いだ手が教えてくれている。
この人といれば
どんな辛いことも乗り越えられる。
源先輩となら
どんな日も 幸せな日に変えられる。
繋いだ手に少し力を込めると、
ギュッと 更に温かく握り返してくれ
隣を見ると目が合い微笑んでくれる。
そんな貴方と、いつまでも…。
fin.
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泉 - パクりを気にせず頑張って下さい！ (10月27日 20時) (
レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - 最高、最高すぎです！！ありがとうございます！まだまだ番外編楽しみにしてます！！ (5月19日 20時) (レス) @page44 id: f91f760fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 完結おめでとうございます。番外編も楽しみにしてます。新しい作品も楽しみなのですがコードブルーの再開も楽しみに待ってます。 (5月17日 17時) (レス) @page44 id: 97824da51b (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - 色々な展開需要しかないです!楽しみに待っています! (5月15日 0時) (レス) @page41 id: c5f13d75c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょーすけ。(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初から最後まで本当に楽しく、物語に没頭しながら読ませていただきました！さくらさんが書く山田くんの口調がとても好きなので、ぜひペンディングトレインのお話が読みたいです！！ (5月15日 0時) (レス) @page41 id: 3bf1696cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2023年3月26日 19時
