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Act.5 シトロン ページ6

ようやくと言っていいほどの長い道のりを抜け、談話室についた。

ドアを開ける前から賑やかな声が聞こえてくる。

一人暮らしでは味わえない、楽しそうな空気。


俺は少しだけ、ワクワクしていた。




い「じゃあ入ろうか」

『うん』




いづみちゃんに連れられ入った談話室。

そこには4人の人影があった。






シ「オ〜!カントクが美女を連れてるヨ!」

一「え〜!?どこどこ!美女どこ!?」

太「痛っ!カズくん足!足踏んでるッス!!」

紬「お帰りなさい、監督」





いづみちゃんが談話室に入った瞬間、賑やかだった空間がさらに盛り上がりを見せる。

それと同時に、4人分の視線が一斉に自分に刺さるのを感じた。

すると、4人の中で一番独特な雰囲気を持つ外国人が近づいてきた。




シ「はじめましてネ、レディ。ワタシの名前はシトロン。よろしくだヨ」

『あ、どうも…三浦Aです』

い「シトロンくん、Aくんは男性だよ」

シ「オ〜!こんなに素敵なレディが男の子ネ!?これが世に言う男の娘ネ!幸と一緒だヨ!」

『???』

い「ご、ごめん気にしないで…」






いづみちゃんが苦笑する傍ら、シトロンという謎の外国人はニコニコと笑っている。

すると突然、そのシトロンに右手を取られた。




『えっ』




考える隙も与えられず、シトロンはそのまま俺の手の甲にキスを落とした。

シトロンの後ろにいる他の3人が唖然とした表情をしたり、騒ぎ出している。






シ「Aならいつでもワタシのお嫁さんに大根芸人ネ!」

い「もしかしてそれ、大歓迎…?」

シ「それダヨ!」






よくわからないけど、歓迎されているみたいだ。

もしかしたら、これがシトロンの国での挨拶なのかもしれない。

だったらーー。



スッとシトロンの右手をすくい上げる。

シトロンは驚いた表情をしたまま、動かない。




チュッ




シ「!?」

い「えっ!?」

『よろしくね、シトロン』




顔を上げてシトロンの顔を見ると、頬を赤くして目を丸くしていた。

何が何だかわからない表情をしていると、わらわらと周りに人が集まってきた。



赤髪と金髪の人物の間で見えたシトロンの表情は、先ほどまで見せていた笑顔とはかけ離れた、照れているような表情だった。

Act.6 三好 一成→←Act.4 茅ヶ崎 至



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作品ジャンル:恋愛
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みうら(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!不定期更新にはなりますが頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月5日 3時) (レス) id: 35ea4b997f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白いです。続き楽しみにしてます。頑張ってください!応援してます。 (2018年7月5日 1時) (レス) id: a38a23f7c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めぐりさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月4日 20時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)
めぐり - 大好きです!応援してます! (2018年7月3日 21時) (レス) id: 993c3cdf12 (このIDを非表示/違反報告)
みうら(プロフ) - なかやさん» 閲覧・コメント・応援ありがとうございます。もっと楽しんで頂けるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします◎ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:上原 | 作成日時:2018年6月22日 20時

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