Act.2 碓氷 真澄 ページ3
真「(あ、監督……と誰だ？)」
いつものように監督センサーが反応して見た先には、いつも通り可愛い監督と、見知らぬ奴がいた。
…男にも見えるけど、女にも見える。
監督が手を引いて連れ歩いているところを見ると、よほど仲がいいように思える。
真「監督」
い「あ、真澄くん！ちょうどいいところに」
真「俺はいつでも監督のそばにいる」
い「それは聞かなかったことにしておくね」
俺が監督に話しかけると、隣にいる奴も俺を見た。
澄んだ紫の瞳が俺を見つめる。
横顔しか見えなかったから気づかなかったが、かなり端正な顔立ちをしている。
い「真澄くん、紹介するね。今日から住み込みで働いてくれる三浦Aくんだよ」
『どうも』
い「こっちは碓氷真澄くんだよ」
真「…くんってことは、男？」
い「そうそう！綺麗な顔立ちしてるから、間違えるよね！」
『どう考えても間違えないでしょ』
男だとわかった瞬間、監督がコイツの手を引いて歩いていたことに嫉妬してしまう。
気分が落ち込み、きっとそれが表情に出てしまったのだろう、監督が不思議そうに俺のことを見つめてくる。
『あー…別に俺といづみちゃんはそういうのじゃないよ』
真「え？」
『俺といづみちゃんは、小さい頃からの知り合いってだけ』
俺の監督への気持ちを知っているわけないはずなのに、コイツは妙なことを言ってくる。
『だから、さ、誤解しないでね？』
真「ーーっ」
コテッと効果音がつきそうなほど軽く首を横に倒すコイツ。
不覚にも、男なのに、男のはずなのに、可愛いと思ってしまった。
『じゃあ、そういうことで。これからよろしくね』
真「あ、うん…」
『行こう。いづみちゃん』
い「うん、真澄くんまたね！」
再び歩を進める二人。
俺は三浦Aの後ろ姿を見つめながら、バクバクとうるさい心音を聞いていた。
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みうら(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！不定期更新にはなりますが頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月5日 3時) (
レス) id: 35ea4b997f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白いです。続き楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます。 (2018年7月5日 1時) (レス) id: a38a23f7c7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - めぐりさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月4日 20時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)
めぐり - 大好きです！応援してます！ (2018年7月3日 21時) (レス) id: 993c3cdf12 (このIDを非表示/違反報告)
みうら(プロフ) - なかやさん» 閲覧・コメント・応援ありがとうございます。もっと楽しんで頂けるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします◎ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上原 | 作成日時：2018年6月22日 20時
