file.79 幸せの中の恥ずかしさ ページ6
Aside
−−おはようございます。零くんの腕の中で朝を迎えてしまった、Aです。…ね、起きられないよ…。だってだって、…言えない。読者様の年齢がわからないから、下手な事言えない。お察しの通りなので、これ以上は聞かないで下さい。恥ずかしいので…。
安室「−−おはようございます、A」
A「…ん…、おはょ…。とぉるくん…」
まだ寝ぼけてるけど、喉がやられてます。朝チュン前もあったなぁ…、なんて。そんな事を思い出しつつ、透くんにシャワーを借りたいとお願いする。
安室「一緒に入りますか??」
なんてイジワルな事を言われて、顔を真っ赤にして勢い良く首を振る。恥ずかしがる事はないってわかってる。わかってるけど、…シャワーだけで済まないもん。言えない事するもん。それでなくても、昨日…。…体力お化けなんだから、もう少し私の事も考えてよね。とは言え、私からも求めちゃったから、人の事言えないけど。
A「あっ…」
またキスマークが付いてる。ギリギリ服で隠れる所だから良いけど。隠れない所なら、めちゃめちゃ困るから。キスマークにも、意味あったよね。鎖骨と胸に残ってるから、意味は…欲望と所有。……恥ずかしい!!
A「キスマークの場所で意味が変わるって、良く考えられてるな…」
…でも、恥ずかしいけど消えないで。このまま透くんの…ううん、零くんのモノだって印がいつまで残ったら良いのに。
安室「A、考え事ですか??」
中々出て来ない私を心配してか、脱衣場まで来ていた透くん。あれ、鍵掛け忘れたのかな。羽織っただけのシャツはボタンが止めてないから、透くんの逞しい身体が見えてしまってる。この身体に抱き締められてたと思ったら、また顔が赤くなるのを感じた。
安室「そんな顔をしないで下さい。−−また食べたくなる」
透くんの瞳がギラついたような気がした。…ヤバい、起きられるようになったのに起きられなくなるのは嫌だ。それでなくても少なからず腰痛なのに。悪化する!!
A「もっもう、今日は仕事なんじゃないの??」
安室「いえ、今日はどちらも休みですよ。−−Aとの時間を作るために、急ぎの仕事は済ませてありますから」
うぅっ、こう言う所にも惚れちゃう。私との時間を作るために無理をしたのかと思うと胸が痛むけど。
A「−−大好き」
安室「僕は愛してますよ」
うん、知ってる。私も愛してるもん。そのまま流され、ベッドに行ったのは…また別の話…。
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葦原 さくら(プロフ) - やっちさん» 優しいお言葉、とても励みになります。リハビリがてら1話アップさせて頂きました。此処に来る頻度は低いですが、少しずつ書いていって、この作品や他作品も完結はさせたいと思っております。これからもこの作品をどうぞ宜しくお願い致します (2022年11月26日 23時) (レス) id: 41f7d823e5 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - さくらさん大丈夫ですか?ショックでしたね。続きは読みたいですがお元気になるまで待ってます (2022年8月12日 4時) (レス) @page9 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - せっかく楽しみに待ってたのに (2022年7月19日 14時) (レス) @page7 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2020年1月3日 22時