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file.78 会いたくて会いたくて ページ5

Aside

−−零くんに会いたくて、会いたくて仕方なくて、待ちきれなくて。待ち合わせより早く駅に来てしまった。改札を出て、ベンチにでも座って待とうとしたら、見覚えのある車を見付けて、早足で向かった。

A「…私が先に来て待ってようと思ったのに…」

いつも待って貰ってるから。そう小さく呟いて、少し頬を膨らませる。そんな子供っぽい私を透くんはクスッと笑い、エスコートして車に来て助手席を開けて乗せてくれた。

A「とっ透くん!?」

言うが早いかなんと言うか。急に抱き締められて驚いた。うん、かなり驚いた。心臓が飛び出るんじゃないかってくらい。いつもの透くんのコロンの香りに落ち着きを取り戻す。久し振りだから、凄く嬉しくて…。このままずっと抱き締めててほしい。…なんて、甘えたくなる。

安室「A、香水を変えましたか??」

A「そうなの。前に使ってた香水切れちゃって、新しい香りを試してみたの。透くんみたいに大人っぽい香水は付けられないけど、自分で付けて恥ずかしくない香りを選んだつもり。其処まで甘くなくてお気に入りだから、気付いてくれて嬉しい」

こう言う細かな所も気付いてくれる零くんは、流石だと思う。さっきまで子供みたいに拗ねてたけど、これだけで笑顔に戻る私はなんて単純なんだ。零くんの笑顔が少し色っぽくなって、さっきより心臓がバクバクいってる…。−−独占欲、と言う言葉が頭に過った。いっそこのまま、零くんとなにもない世界で生きられたら…。…なんて、零くんが出来るはずもないのに。私は彼女と言う立場はあるけど、零くんの優先順位としては、下の方だ。でも、彼女だからこそ。零くんに触れる事が出来て、触れて貰う事も出来ている。私は、零くんのモノだから。…だから、ね…??

A「透くん、今日は泊まるって言ってきたから。だから、その…このまま連れて行って??」

目を合わせられないから伏せ目がちで、それでいて頬は赤いだろう。透くんから返事がなくて少し顔を上げると、ギラギラした目をした零くんから激しいキスをされた。ちょっと待って、これ…腰が砕けちゃうやつ…!!

安室「煽ったのはAですからね、覚悟して下さい」

私は小さく頷き返し、マンションに向かうのだろうか…車が動き出した。あぁ…これはもう明日起きられないかもしれない。…でも、その分たっぷり愛して貰えるんだから。これ以上の幸せはないよね。

file.79 幸せの中の恥ずかしさ→←file.77 会いたくて(降谷side)



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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葦原 さくら(プロフ) - やっちさん» 優しいお言葉、とても励みになります。リハビリがてら1話アップさせて頂きました。此処に来る頻度は低いですが、少しずつ書いていって、この作品や他作品も完結はさせたいと思っております。これからもこの作品をどうぞ宜しくお願い致します (2022年11月26日 23時) (レス) id: 41f7d823e5 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - さくらさん大丈夫ですか?ショックでしたね。続きは読みたいですがお元気になるまで待ってます (2022年8月12日 4時) (レス) @page9 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - せっかく楽しみに待ってたのに (2022年7月19日 14時) (レス) @page7 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2020年1月3日 22時

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