file.27 零くんと透くん ページ30
Aside
ーー私の中の降谷 零さんは、格好いい。男前。安室 透さんは、優しい。紳士。こんな感じで、考えていた。今までは。…でも、一緒に過ごしていると、少し印象が変わってきた。今までは別々に思ってたけど、全部ひっくるめて、零くんなんだって思えるようになった。
A「零くんと透くんって、性格違うけど…どっちも零くんだなって思う時あるんだ。当たり前だけどね」
降谷「例えば??」
喫茶店で、こんな会話をしている私たち。例えば??そんな事を聞かれるとは思ってなくて、うーんと顎に手を置きながら考える。
A「んー、私と会って話すじゃない??どっちも、私に向けてくれる笑顔が優しいの。…なんか、上手く言えてないね。説明不足でゴメンなさい」
降谷「いや、俺も無意識にそうしてしまうんだろうな」
A「無意識だろうと、その笑顔を向けて貰えるだけ、私は嬉しいよ」
ますます好きになっちゃいそうだもん、零くんの事。…付き合う事が出来れば、どんなに楽だろうか。研くん、維さん、陣くん、航さん。皆の事が終わってからでないと、返事は返せない。生半可な気持ちでは、皆を助けられない。
降谷「A、携帯鳴ってるぞ??」
A「本当だ。…親友からだ。…もしもし??」
『Aー、今日のシフト変わってくれない??ドジった』
ドジなのは今に始まった事ではないけど、なにをしたんだろ…。
A「なにしたの」
『えっとね、足首と手首の捻挫。病院行ったら、仕事休めって言われて。…誰かヘルプ入れる人居る??』
ヘルプね…。研くんに頼んでみるかな。
A「なんとかするわ。無茶しないでね、治るの遅くなるから」
『わかった。降谷さんと居るんでしょ??ゴメンね、邪魔して。お邪魔しました』
…たまに、親友にイラッとする。こう言う時だけだけど。
降谷「怪我したのか??友人」
A「うん、そうみたい。捻挫って言ってた。あのお馬鹿は…。ヘルプね…」
降谷「俺が入ろうか??」
零くん曰く、明日休みだから今日くらいは手伝えると言いたいらしい。良いのかしら??
A「零くんに迷惑掛けられないよ。ヘルプなしでも、なんとか出来るとは思うし」
なにより、彼方に零くんを連れてく訳にもいかないし。
降谷「A」
名前を呼ばれて顔を上げると、微笑まれてしまった。
降谷「迷惑なら、こんな事は言わない。Aの力になりたいんだ。駄目か??」
…そんな聞き方狡い。駄目じゃない。嬉しい限りだよ、本当。
file.28 ヘルプ要員(降谷side)→←file.26 組織(降谷side)
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子ねこ(プロフ) - 葦原 さくらさん» そうだったんですね!丁寧にお答えくださってありがとうございます! (2018年10月11日 20時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» そして、一番大事なスコッチさんの名前ですが、単に知らなかっただけです←本名出てたんですね 変えるとなると大変なのでこのまま進める気ではおります。他にもなにかありましたら、お気軽にコメント下さい。設定に追記して参ります。コメント、有難うございました。 (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» コメントと、作品をお褒め頂き誠に有難うございます。パクり疑惑のないようにと、話の流れで、ですね。変えないでおこうとも最初は考えたのですが。敢えて変えて、話を進めてみる事にしました。不快に思ったら言って下さいと、設定にも書かせて貰っているので。→ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - 長々と失礼しました。更新頑張ってください。 (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - はじめまして!とってもいい作品ですね!ところで純粋に疑問なのですが(アンチじゃないです!)なぜ救済後の名前を変えようと思ったんでしょうか?諸伏さんは分かりますが・・・それとスコッチの本名は諸伏景光ですよね。あえて変えないということですか?? (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年4月25日 15時