file.26 組織(降谷side) ページ29
降谷side
ーー組織に潜入する事に成功した。潜入していても、考えるのは、Aの事だけ。これじゃ、支障を来す。けど、頭から離れないAの事。…此処までくると、重症すぎるな…俺も。
安室「バーボン、ですか…」
組織に与えられた名前が、バーボン。緑川は、スコッチと言う名前を与えられたそうだ。…組織を潰す為の証拠を、出来るだけ集めなければ。Aに会えないのは辛いが、我慢しなければ。緑川も、Aに会いたいだろうに。
「…バーボン、仕事だ」
俺にそう言ったのは、組織での名前をジン。…コイツには充分気を付けなければ。任された仕事も終えた帰り、ふと…Aの顔が見たくなった。
A「あれっ、れ…透くん??」
いつものように、“零くん”と呼ぼうとして、慌てて“透くん”と呼んでくれたようだ。
安室「こんばんは、Aさん。お仕事の帰りですか??」
この時間なら、そうだろう。
A「うん、そうなの。透くんも、お仕事の帰り??…無理だけは、しないでね??倒れちゃわないか、心配になるから」
本当に、本当に心配そうな顔のAに、心が揺らいだ。…俺は、Aを守りたい。これから先、俺はAを守る事が出来るのか??組織と公安を行き来するに、危険に晒しはしないだろうか??
A「透くん」
Aに名前を呼ばれ、ハッとする。
A「私の心配は、まだしなくて良いよ。
真っ直ぐに答える瞳に、なんの迷いもない。…なさすぎて、俺はAを抱き締めた。
降谷「…そんな事、言うなよ…。俺は…」
Aに聞こえるだけの声音で、
A「ゴメンなさい。でも、いつかその選択肢が迫ってきた時は、私じゃなくて仕事を選んでほしいの。私は、仕事をしてる
はっきりと、Aから気持ちを伝えられたのは初めてだ。俺に答えるかのように、すがり付いてくる。
降谷「わかってる。…取り乱して、悪かった」
A「私はなにも見てない、なにも聞いてない。それで良いんじゃないかな??」
Aはそれだけ言うと、俺からするりと離れて行った。俺の事を気遣ってくれたんだな。ありがとう。
376人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
子ねこ(プロフ) - 葦原 さくらさん» そうだったんですね!丁寧にお答えくださってありがとうございます! (2018年10月11日 20時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» そして、一番大事なスコッチさんの名前ですが、単に知らなかっただけです←本名出てたんですね 変えるとなると大変なのでこのまま進める気ではおります。他にもなにかありましたら、お気軽にコメント下さい。設定に追記して参ります。コメント、有難うございました。 (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» コメントと、作品をお褒め頂き誠に有難うございます。パクり疑惑のないようにと、話の流れで、ですね。変えないでおこうとも最初は考えたのですが。敢えて変えて、話を進めてみる事にしました。不快に思ったら言って下さいと、設定にも書かせて貰っているので。→ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - 長々と失礼しました。更新頑張ってください。 (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - はじめまして!とってもいい作品ですね!ところで純粋に疑問なのですが(アンチじゃないです!)なぜ救済後の名前を変えようと思ったんでしょうか?諸伏さんは分かりますが・・・それとスコッチの本名は諸伏景光ですよね。あえて変えないということですか?? (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年4月25日 15時