私、トリップしてモテまくるの!?【名探偵コナン】

file.23 ストーカー相談(緑川side) ページ26

緑川side

ーーAがストーカーされている。そう零から聞いた。…俺の可愛いAに、なにしてくれてんだって話だよな。…ぶっ潰すか。

降谷「物騒だな。それはそれで良いけどな」

A「迷惑掛けてゴメンね。でも、皆が居たら心強いから」

零に呼び出されて、喫茶店に来ている。ニコッと笑うけど、元気がない。付けられてるだけでも、精神的に苦痛だろう。話したくないだろう、こんな事。

A「まだ実害がないだけ、マシなんだろうけど。…夜は、真兄さん…親戚の兄が一緒に住んでるから、大丈夫」

…羨ましくなんかないよ、その兄さん。一緒に住んでるとか、１つ屋根の下とか。…俺が変わってほしいわ!!!!←

降谷「…嘘付くなよ」

A「…っ…」

降谷「実害、あっただろう??」

なんだって!?顔を青くして、鞄の中から封筒を取り出した。それも、いくつも出てくる。零の話じゃ付けられてるだけだったけど、Aが隠してただけだったのか!!

A「こんなの…皆に見せたくなくて。…昨日、零くんと家のポスト見たら入ってたの」

降谷「これで全部か??」

そう聞かれ、コクンと頷くA。封筒を１つ取り、中を見ても良いか了承を取ると良いと言ってくれた。中を見ると、不快感が襲う。隠し撮り写真や手紙等が入っていた。好きだとか、昨日は彼処に居たねとか。隣の男は誰だとか、会いに行くよ、俺はいつでも見ている等々。…よし、今すぐにでもぶっ潰す。

伊達「…これは…」

松田「ーーぶっ潰す」

松田とは話が合いそうだ。…まぁ、一番それをしたいのは、零だろうがな。

A「おっ落ち着いて??航さん以外、怒っちゃってるよ…」

当たり前だ。俺たちはAが大事なんだ。そんな事をされて、怒らない訳がないだろう!?伊達も、表に出さないだけで、腸煮えくり返ってんだろうけど。

A「あっ、仕事の時間。私行くね??」

緑川「俺が送ってくよ」

遠慮しようとするけど、有無を言わさず歩き出す。勿論、ストーカー野郎が見ていても良いように、手を繋いでいる。

A「ありがとう、維さん。…手、離して??」

緑川「ストーカーを炙り出す為だから、我慢な」

…なんて、嘘だ。俺が繋ぎたくて繋いでしまっている。それを知ってか知らいでか、そっと握り返してくれるA。

A「…心細いから、ちょうど良かった。帰りは、真兄さん…親戚の兄が迎えに来るから大丈夫」

そう言われ、店に入っていくAを見送る。…俺たちが、必ず捕まえるからな。

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