file.14 約束と涙の訳(降谷side) ページ17
降谷side
ーーAを連れて、公園らしき所に来た。今の時間は誰も居ない。俺とAの２人っきり。話してくれるか??
降谷「ーーあの話は、本当か??」
たったそれだけの台詞なのに、Aの肩がビクッと跳ねる。表情がころころと変わる。言うか、言わないか。それを考えて居るのだろう。俺が真剣な表情をして真っ直ぐ見つめて居るのに気付いてか、心なしか諦めたような表情になった。…話してくれるんだな。
A「…私が言ってた台詞よね??…嘘偽りはない。あれが私の本心。…零くんに聞かれてるとは、思いもしなかった。この気持ちは、暫くは言わないままでいようと思っていたから。…零くん??」
名前を呼ぶと同時に、抱き締めた。俺の腕の中だとわかると、硬直してしまったようだ。
降谷「ーーAが好きだ」
耳元で、そう言った。少しでも、この想いが伝われば良い。そんな事を思いながら。Aはまた１人でなにかを考えているようだ。…何故、其処まで考える必要があるんだ。
A「私も、零くんが好き。でも、まだそれには答えられない」
降谷「何故なんだ??」
A「…零くん、警察官なんでしょ??これから、大きな仕事を任される事になりそうだし。…私には、しなきゃいけない事があるから。零くん、貴方が数年…７年以上経っても私を好きで居てくれたら、その気持ちに答える。…約束、ね??」
一方的に持ち掛けられた約束。俺は思い当たる節があるから、否定出来なかった。Aが小指を出すから、自分の小指を出し絡めた。
降谷「ーーわかった。俺のこの気持ちが、変わる事はない。だから、泣かないでくれ」
俺に言われて、泣いている事に気付いたようだった。無意識に泣いていたみたいだな…。綺麗な涙を流すA。両手で顔を隠すものだから、優しく手を退ける。Aは泣き顔を見られたくないのか、下を向いている。
降谷「…A…」
俺に名前を呼ばれ、顔を上げた。涙を拭う変わりに、目尻にキスをした。それに驚いたのか、目を見開いている。
降谷「確かに、俺は警察官だ。数年後には、俺も大きな仕事を抱える事になる。…だから、Aの提案を、今は敢えてのもう。何年でも、Aを想っていられる。高校生の時から、今も変わらない。変えられる筈がないんだ」
そう言って俺は、さっきよりも少し強目にAを抱き締めた。何処にも行かさない、離さない。そんな思いを込めて。ーー愛している。そう伝えられるのは、まだ先だろうな…。
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子ねこ(プロフ) - 葦原 さくらさん» そうだったんですね！丁寧にお答えくださってありがとうございます！ (2018年10月11日 20時) (
レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» そして、一番大事なスコッチさんの名前ですが、単に知らなかっただけです←本名出てたんですね 変えるとなると大変なのでこのまま進める気ではおります。他にもなにかありましたら、お気軽にコメント下さい。設定に追記して参ります。コメント、有難うございました。 (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 子ねこさん» コメントと、作品をお褒め頂き誠に有難うございます。パクり疑惑のないようにと、話の流れで、ですね。変えないでおこうとも最初は考えたのですが。敢えて変えて、話を進めてみる事にしました。不快に思ったら言って下さいと、設定にも書かせて貰っているので。→ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - 長々と失礼しました。更新頑張ってください。 (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - はじめまして！とってもいい作品ですね！ところで純粋に疑問なのですが（アンチじゃないです！）なぜ救済後の名前を変えようと思ったんでしょうか？諸伏さんは分かりますが・・・それとスコッチの本名は諸伏景光ですよね。あえて変えないということですか？？ (2018年10月3日 21時) (レス) id: aeda8815ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年4月25日 15時
