私、トリップしてモテまくるの!?【名探偵コナン】

file.00 奇妙な出会い ページ1

Aside

ーーこれは、なにかの間違いじゃないだろうか??私、只今変な人たちに絡まれてます。不良と言うか、ゴニョゴニョな人と言うか。台詞は、ナンパですけど。ちょ、何処かに連れてかれそうです。目線をさ迷わせても、周りは見て見ぬ振り。…誰か助けてよ!!

??「ーーその手を離せ」

んん??聞き覚えのある声に、意識を集中。星矢??地場 衛??アムロ??くらいしか思い浮かばないけど。古谷さんの素敵ボイス。…うん、幻聴。

??「その手を離せと言っている」

嫌だなぁ、こんなにイケボだと惚れそうだわ。君は、小宇宙を感じた事があるか!!とか言ってくれないかな??←

A「ーー…………」

目が合いました。うん、合ってしまいました。学ランを着た、私の知っている彼とは少し若いーー“降谷 零”に似た人が。声も容姿も似てるって、レイヤーさん??いやいや、こんな往来の場でイベントとかでもない限り…。…どうなの??似すぎじゃない??

??「俺の連れなんだが…??」

「悪いな、兄ちゃん。この姉ちゃんは俺等が連れてくぜ??」

５人も居る。彼にとっても、分が悪い。…私さえ、捕まってなかったら。降谷くん(私より若そうだから)ぽい人の肩を、男の１人がポンと軽く叩くのを見た。其処からは、スローモーションのようだった。相手の男の手を捻り上げ、鳩尾に１発喰らわせる。…早い!!格好良い!!イケメン!!…あっ、関係ないか。３人が降谷くん(仮)に襲い掛かるが、秒殺。４人は気絶しちゃって、相手にもなってない。残りの１人は、少し怯えたように私の手を離し、逃げていった。

??「大丈夫でしたか??」

A「はっはい!!助けて頂いて、ありがとうございます。なにかお礼をさせて下さい!!」

??「そんな、気にしないで下さい。俺は、当然の事をしたまでですから」

でも…と食い下がる。…このもやもやを解消する為に、お名前を聞いてしまおうか。…いや、心の準備が。もうね、イケメンと話すだけで心臓がバクバクしちゃってる。うん、やっぱり飲み物でも奢らせて貰おう。

A「うん、飲み物くらいは奢らせてほしいです。…良いですか??」

??「…では、ありがとうございます」

…似てる。真っ正面から見てもそう思う。て事は、フラグ立った??まさか、そんな事ある訳…。…ない、よね??

??「先程から、考え事ですか??」

A「いえ。…私、日咲 Aと申します。貴方の名前を、お伺いしても良いでしょうか??」

??「ーー降谷です。降谷 零」

…回収乙。嘘でしょ??マジ??

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