私、トリップしてモテまくるの!?【名探偵コナン】

file.19 嘘を付いてしまった ページ22

Aside

ーー嘘を、付いてしまった。零くんに。私は、これから零くんにいくつかの嘘を付かなくてはいけなくなる。研くんの事だけじゃなく、他の事でも。

A「ゴメンなさい、零くん」

スマホを握り締め、今は聞こえないであろう彼に向かって謝る。

萩原「Aちゃんは、悪くないよ。…Aちゃんが言うには、緑川・松田・伊達の順なんだよな??」

A「その筈です。…そろそろ、会っておきたい子も居るんだけど…。まだ小学生か…」

そう、言わずと知れた名探偵。真実は、いつも１つ!!なあの子です。帝丹小学校の、３年か４年くらいかしら??天使ちゃんも同い年だもんね。

A「ちょっと出掛けてくるね。会えたら会ってくるし、無理ならお買い物して帰ってくるから。それまでに、研くんは新しい設定に慣れて、イメチェンもしたい所だけど。それは追々かな」

もう夕方。会える確率は低い方だけど。…買い物はしなきゃだから。家を出て、帝丹小学校の付近まで歩いていく。もう下校時間だったんだ。会えなさそう…、さっき来た道の途中に公園があった事を思い出し、其処に戻る。後ろから危ない!!と声が聞こえ振り返ると、サッカーボールが顔面に。…威力はないにしても、硬さで涙目になる。…誰が…。

「わっ、ゴメン!!」

A「…良いのよ。あら…」

蘭ちゃんと新一くんだー♪えっ、私ってば運が良いの??いやでも、ボールが顔面に当たったから、悪いのか。でもでも、それを抜きにしたら、良い方だよね♪

新一「…Aさん…??」

A「良くわかったね」

新一「やっぱ、そうだったんだ。…蘭、先に帰っててくれ。俺はAさんに、話があっから」

蘭ちゃんは渋々と言った表情で、帰ろうとする。

A「蘭ちゃん…で良いかな??蘭ちゃんのお家の近くに、喫茶店ないかな??話は其処でしましょ??」

蘭「私、毛利 蘭!!家の下が喫茶店なの!!其処に案内します!!」

A「蘭ちゃん、お願い出きるかな??」

私の手を握って、歩きだす蘭ちゃん。

蘭「Aさんは、なにしに小学校に来たんですか??」

A「この子…新一くんに会いに来たの。話もあるし、ちょっと知恵を借りようかなって」

小学生に知恵を借りる大人。なんとシュールな事か。

新一「…まぁ、事情は知ってるから。俺で駄目なら、父さんと母さんに頼むけどな」

工藤夫妻!?美男美女になんて、畏れ多くて近付けないよ!!…でも、会えるなら会いたい。本屋でナイトバロンシリーズ探して、サイン貰お…。

file.20 目の前の女性(新一side)→←file.18 電話越しの声(降谷side)

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