溺愛される鬼少女② (ページ43)

今日:12 hit、昨日:18 hit、合計:125,685 hit

頑張ります② ページ43

どうやらしのぶさんに隠し事は出来ないらしい。

「私は反対です」

そう言ったしのぶさんを口が開いたままの私はガン見する。

「…と言いたいところですが」

「え？」

この流れは反対じゃないやつ？
しのぶさんが笑う姿がもう可愛すぎる。

「Aなら強い剣士になりますよ」

「…っしのぶさん」

思わず抱きついた。

いや、下心とかないから？
別にニヤニヤもしてないよ！

と謎の言い訳をしてると

「無事でいてくれたらいいです」

しのぶさんの優しい声が聞こえた。

「必ず帰ってきますよ！毎日」

そして私は鬼だから死んだらしない。
ただ、血が出てるとこが日に当たると消えかかるけど…そんな重要なことじゃないよね！(重大

「あ、しのぶさん」

しのぶさんいい匂いするな…って思ってると愛おしい人の声が聞こえた。

「炭治郎！」

そう。炭治郎である。

「あ、Aもいたのか！」

「炭治郎君。どうしたんですか？」

「伊之助と善逸が怪我してるので診てもらえますか？」

なんだろう。このふたりが並んでると…
ニヤニヤしそうになる。

「…A？何ニヤニヤしてるんだ？」

「やだ、ニヤニヤなんてしてないよ」

とりあえず暇だしふたりについて行くことにした。
ついでに報告ちゃおうかな。

でも、怪我って言ってたけど大丈夫かな…

「あああ！！炭治郎ぉお！！」

…うん。大丈夫そうだな。

「善逸、どうしたんだ？」

「伊之助が殴ってくるよおおお」

なんでこの2人いつも暴れてるの？
仲良く出来ない人種なの？

「紋逸！俺と勝負しろ！！」

「なんで！？俺怪我してんの！！」

なんて内容の詰まってない喧嘩だ…

「あらあら。ふたりとも落ち着いてください」

しのぶさんも元気じゃねーかよって顔してるよ。
呆れてるよ。

それでも止まらないふたり。

「伊之助！」

しのぶさん困ってるから私が止めて
好感度アップを目指すことにした。

「…A！！アレ言えよ！」

「あー、はいはい。おかえり」

「おう」

ただいまって言えよ。

「え？なになに。夫婦みたいだけど！？なんで！」

「…善逸、おかえり」

「た、ただいま」

何照れてるのこの人。