Rain of the flower (ページ3)

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紙ページ3

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ある時貴方が聞いてきた

「君にはこれが何色にみえる？」

そういって青年はひとつの紙を差し出した。

「いろ？
私には黄色に見えるよ｣

ふうん。そっか。

そう言って君はかすかに微笑んだ。にやりと笑う、口角が上がる。
瞳は髪で隠れて見えない

なぜ笑っているんだろう

「じゃあ、あなたはどんな色に見えるの」
私は訊ねた。

「僕？僕にはね………

………やっぱり内緒」

クスクスと笑う彼

私は詰め寄る
「内緒なんて狡いじゃない
教えてよ」

「はいはい、また今度ね」

＿＿

それから数ヶ月の月日が経って、彼がまた、紙を見せて聞いてきた。

「君にはこれが何色に見える？
この前と変わらない？」

私は驚いた。
色が変わっていたのだ

「ううん、色が変わった。
ピンクに見える…

君は何色なの。」

彼はまた笑った。横顔がとても綺麗

「そっか、ピンクか。
じゃあまだ僕の色は言えないな

君の色にもう少し変化があれば、僕に見えてる色を言うよ」

＿＿

これで聞くのは最後にするよ。
君にはこれが何色に見える？

「また、変わった。

今はね、赤色だよ」

彼は目をぱちぱちさせた

ほんとに？
と、しつこく聞いてくる彼

そして、笑う
すごく幸せそうに。
今までの笑顔とは比べ物にならないくらい輝いて見えた

「じゃあ、僕の色を教えてあげる

僕のいろはね。

赤色だよ

君と同じ、赤色｣

彼は私の方を向いた
愛おしそうに私をみつめる瞳

いつも横顔ばかりを見つめていた。
前髪で隠れている貴方の瞳をみたかった

そんな想いが、いま、届いた

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咲いたひとつの恋