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各自収穫してきた食べ物を持ち寄って、手伝ってもらいながら朝食の準備をした。

食べながら岩泉さんがポツリと「久しぶりにまともなモン食ったな……」と呟いたが、詮索してはいけないような気がしたので無視。ホラーに繋がる気配がした。

……いや、あれ? 昨日あなた私たちと同じもの食べましたよね?

まあいいや、やめておこう。


――そして。片付けが終わると、意気揚々と支度を始める日向さん。隣で研磨さんは超絶嫌そうな表情。


「なんつー顔してんだよ研磨」

「……翔陽一人で行ってきなよ」

「何でだよ! Aがさっき二人以上でって言っただろ!」

「余計なこと言って……」


軽く睨まれたけれど目を逸らしてスルー。いや道理しか言ってませんから。間違ってます?


「んだよもー……あ、じゃあ青根さんは! 暇?」

「…………」


青根さんは頷いたが困ったような顔でいる。そりゃそうだ。急に自分に回されたんじゃね。


「別に遠くまで行かねえから、さ!」

「…………」

「いや待て……お前らが行くなら俺もついていく」

「岩泉さんも?」


驚いたのは日向さんだけではなかった。が、岩泉さんの表情で気付く。

彼はこう言っていた。「こいつらだけじゃ心配だから」、と……。

つまり保護者ですか。


「じゃあ三人で行ってきなよ……おれは昼寝してるから」

「おう! じゃあ早速行こう行こう!」


ピクニックに行くみたいにはしゃぐ日向さんのうしろを、つられたようについていく青根さんと岩泉さん。まあ、岩泉さんがいるなら安心かな……。


「じゃあ、研磨さんは昼寝ですか」

「うん……」


答えた研磨さんはすでに眠そうだ。私は影山さんにも尋ねる。


「影山さんは」

「あー……Aはここに居るんだろ」

「ええ、そうですね」

「じゃあ」


立ち上がって、荷物を担ぐ影山さん。


「そのへんで練習してくる。しばらく射ってないと腕が鈍――……なんでそんな顔すんだよ」

「いや……影山さん調子乗って奥まで行って迷子になりそうな気がするので」

「ふざけんなよ」


ぺちんと軽く頭にチョップ。痛えです。


「大丈夫だ、そんなに行かねえよ」


そう言った影山さんの背中は、どうにも頼もしいはずなのに――やけに不安に思えた。


「石でも落としながら進んでくださいね……」

「だから大丈夫だっつってんだろ」


*

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設定タグ:ハイキュー!! , FHQ , 影山飛雄   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:スマトラ島のラフレシア | 作成日時:2016年8月1日 18時

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