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JN「 なんつーか、まあ、やっぱり心臓にわるいひとだよな」
JS「 ……ヌナ、きれいだから、息が詰まる……」
CL「わかる、ヌナの前でカンチョーなんてぜったいできない」
RJ「つーかおまえはヌナの前だといつもあんなんなの？おれ鳥肌立ったんだけど」
HC「おれったらスーパークリティカルかわいかっただろ」
RJ「スーパークリティカルきもかったよ」
またロンジュニとヘチャニの追いかけっこが始まって、にわかにレッスンルーム内がにぎやかになる。
Aがいなくなった途端にな。
でもこのわかりやすさがなんともかわいらしいっていうか、憎めないのはそれはそうだった。
Aがいなくなったドアを、まるでまぼろしを見るように、ジェミニがずっとみつめている。
だからおれも隣に立って、同じようにドアをみてみる。
MK「 よかったね、傘、A喜んでたし」
JM「 ああ、うん、 つーかおれ、あんなに近くでヌナをみたの、はじめてな気がする」
MK「 え、そうなの？」
JM「あ、や、まあはじめてではないんだけど…… ていうかこんなにたくさんしゃべったのも、はじめて」
ジェミニの瞳の中に、たくさんの流れ星がきらめいている。
そう錯覚できるくらい、きらきらひかるその瞳は、いまやってるおれたちの仕事とか、同じグループとか、そういうめんどくさいことをぜんぶ放り投げて、
ジェミニをただの十代のおとこのこにしていた。
ああ、そう、おれはこのくらい、あいつと出会ってから毎日だよ。
毎日あんな距離で、あんなのよりたくさん、おまえには言えないような秘密の話だって、たくさんしてるよ。
おかしいよなあ。
同じグループのメンバーであり、弟であり、あるいは戦友であるジェミニのことを、おれはいっつもすごくかわいいって、いとしいって思ってるのに、
たまにこうしてすごく意地悪なことを考えるんだ。おかしいよな。
おまえみたいに、おれも素直になれたらいいのにな。
なんて、なにを？みたいなことを、あのときからたまに思うときがあるんだけど、
それこそたぶん、口に出すことも、たぶん思うことすらゆるされないんだろうなってこともわかるから、
おれはただ、魔法にかかったように立ち尽くす"憎らしいほどいとしい"弟の肩をやさしく叩いてやる。
ジェミニのこの恋心が、いつか、どんな形であっても、花として咲けますように。
……咲けませんように。
(海も沸騰する愛の温度で)
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花藤(プロフ) - ささきさん» ささきさま！お久しぶりです。大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。次作3/31に更新予定ですので、お時間あるときにお読みいただけましたら嬉しいです。いただいたコメントがガソリンになりました！ほんとうにありがとうございました！！ (2023年3月29日 21時) (
レス) id: 2e6b16befe (このIDを非表示/違反報告)
ささき - なにか､今伝えたい！と思ってコメントした次第なのでそんなタイミングだったとは…光栄です(?)気軽にご報告に来て頂けたらとても嬉しいです｡花藤さんもご自愛くださいませ｡(お返事は大丈夫です) (2023年3月9日 7時) (レス) id: 62e0eb3d73 (このIDを非表示/違反報告)
花藤(プロフ) - ささきさん» 重ねてにはなりますが、貴重なお時間とお手間をかけてコメントいただき、ほんとうにありがとうございました。あたたかくなってきましたが、気温が不安定な時期にもなりますし、体調に気を付けてお過ごしくださいね。 (2023年3月9日 2時) (レス) id: 2e6b16befe (このIDを非表示/違反報告)
花藤(プロフ) - ささきさん» 更新したいしたい詐欺（？）するする詐欺（？）をしすぎてしまったので信憑性はゼロかと思いますが、近いうちにちょっとしたご報告（？）をできたらいいなあと思っています。 (2023年3月9日 2時) (レス) id: 2e6b16befe (このIDを非表示/違反報告)
花藤(プロフ) - ささきさん» 気持ち悪かったら申し訳ありません。でも、そのくらい嬉しいということなので……！（）拙い文章ではありますが、悩んで考えて考えてやっとこさ生み出したお話たちではあるので、読み返していただけているというご感想がほんとうにほんとうに嬉しいです。 (2023年3月9日 2時) (レス) id: 2e6b16befe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花藤 | 作成日時：2021年2月6日 20時
