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*第3話* ページ12

「せ、先輩…今の聞こえてました?」

宮戸先輩が恐る恐る尋ねた。

「あ、いや、えっと、まあ、うん」

国村先輩らしからぬ歯切れの悪さ。

これはかなりまずい。

「ど、どこらへんから聞いてました?」

私も思いきって聞いてみる。

「えーっと…友梨歌が俺のこと…その、好きって…」

あちゃー、私の気持ちを聞かれなかったのはよかったけど、これじゃ宮戸先輩がかなりやばい。

…あれ?二人って両想いなんだっけ…じゃ、いいのか…

「え、そ、そうなんですか、じ、じゃあ話は早いです。」

宮戸先輩、めっちゃ動揺してる。

私はふいにここに居てはいけないような気がして、その場を立ち去った。




ガタガタガタッ

「す、すみませーん!遅くなりました。」

私は裏口から武道場に入った。

「遅いぞ、羽島。」

副部長の声がした。見ると、国村先輩と宮戸先輩以外は全員集まっていた。

「あれ?心陽ちゃん、そういえば琉と友梨歌ちゃんは?」

迎先輩が言った。

あ…そっか…でも、どう答えればいいんだろう。

私が戸惑っていると、裏口の戸が開く音がした。


ガタガタガタッ


「すまん、皆、遅くなったな。」

そこには国村先輩と宮戸先輩がいた。

国村先輩は宮戸先輩の腕を掴んでいた。

あ…

私は直感した。

国村先輩と宮戸先輩は もうお互いに気持ちを伝えあったんだ。

「じゃあ、練習始めるぞ。」

国村先輩の声が武道場内に響く。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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めがへるつ(プロフ) - 愛文さん» はい!(≧▽≦) (2019年8月16日 13時) (レス) id: 7b6171fe70 (このIDを非表示/違反報告)
愛文 - めがへるつさん» よろしくお願いしますね(*´ω`*) (2019年8月16日 12時) (レス) id: 42b3a924b0 (このIDを非表示/違反報告)
めがへるつ(プロフ) - 愛文さん» やったぁ!ありがとうございます!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: 7b6171fe70 (このIDを非表示/違反報告)
愛文 - めがへるつさん» もちろんいいですよ! (2019年8月16日 9時) (レス) id: 42b3a924b0 (このIDを非表示/違反報告)
めがへるつ(プロフ) - コメント欄なんかで絡みにいっていいですか?|ω・`) (2019年8月15日 18時) (レス) id: 7b6171fe70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一条愛文 | 作成日時:2019年8月13日 14時

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