関西の太陽 VII (ページ44)

今日:15 hit、昨日:12 hit、合計:97,114 hit

春燈ページ44

* Sano

Aちゃんから報告を受けて数週間。最初のうちは若干ぎくしゃくしたような感じあったけど、ライブがあったり撮影があったり結局長い時間一緒にいたこともあったし、何よりぎくしゃくしてる暇なくていつも通り。

『なあ晶哉〜、これ後ろいけてる？』
佐｢んー？…いけてー…る！｣
『よし、ありがとー、』

ふんふんと鼻歌をしながら金髪の前髪をピンで止めてる。
もちろん前からやけど、最近もっと可愛くなった。

やっぱ、恋してると変わるんかな。
Aちゃんはよくクールな顔つきって言われてるけど、やらかなったというか、なんと言うか。

佐｢Aちゃん、可愛なったな｣
『え！？や、何なん急に』
佐｢思ったこと言うただけやん、｣
『……なんか欲しいん？』
佐｢ちゃあうわ！！｣

素直に言うただけやのにたかってるみたいなった。
俺前から結構素直に可愛いって言い続けてたつもりやねんけど、なんでなんやろ。

お化粧もなおし終わって俺の横に座って写真を撮りだす。

『今日晶哉とロケ久しぶりやし嬉しい』
佐｢ほんまっすね、｣
『なんかわたしと晶哉ペアって全然ないねんな』
佐｢あー確かに、｣
『もっと一緒がいいやんなあ』

むーっと口を尖らせたと思えば、ぱっと笑顔になったり表情がくるくる変わって忙しい。
そんで、こうやって嬉しいことをなんも考えんと言っちゃうとこが少し憎らしい。

『あっ今日火曜や、後で一緒に見よー？』
佐｢はいはい、分かりました｣
『子供みたいな扱いやん』
佐｢どっちが最年少なんやろねー、Aちゃん｣

無邪気で、あかるくて、太陽のようなAちゃんが変わらずずっといてますように。