関西の太陽 VII (ページ27)

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change the future? ページ27

松｢なに結局なんもないの？｣
『え？なにが？』
海｢いや、その色々…｣
『ん？てか2人とも食べへんの？食べんで』

まつくとげんげんに見つめられながら、もぐもぐと大皿のチキンを頬張った。
久しぶりに3人でご飯に行けることになって近況を報告してたら、わたしの近況が気になった様子。

松｢整理すると？｣
海｢深澤くんにプレゼント頂きまくって？｣
『まくってって言い方悪いな』
松｢北斗くんとは買い物行って？｣
『…んー』
海｢猪狩に彼女って言われて？｣
『……うん』
松｢ねえA小悪魔が過ぎるよ｣
海｢ほんとに。気をつけなよまじ｣

どうやら何か良くないらしい。2人の目線に圧を感じておしぼりで手を拭いて食べるのを一旦やめた。

松｢いやまあ分かるんだけどね、人たらしってのは｣
海｢しかも意識してないじゃん、Aは｣
『…うん。仲良くして頂いてるって思ってる』
海｢そこなんだよなあ｣
松｢Aはねぇ、ずるいからね｣
『ずるいも何も…』
海｢顔は可愛いしスタイルはいい。見た目120点｣
松｢愛想も性格もいいし努力家。センスもいいしね｣
『…褒めすぎやわ』

ずるい、と言われながらも物凄く褒められてなんだかむずがゆい。まつくとげんげんの方が何百倍も努力家でカッコよくてセンスもいいのに。

げんげんは歳下やけど大体同時期入所。まつくは先輩やけど年齢が同じやから東京行った時は仲良くしてたし、10年の付き合いになる。

その2人に言われるってことは、ちゃんとよく聞いた方がいいはず。

松｢まあ何かあったら連絡しなよ、｣
海｢相談乗るから、｣
『ありがと、』

10年来の友人に連絡して相談をすることになるのはまだ知らない少し先の未来。