関西の太陽 Ⅱ (ページ7)

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末｢もうこんな時間か、早いけど飯行って帰ろか｣
『うん、』

すえくんとよう行くご飯屋さんに行って、いつもみたいに個室に案内してくれた。

『すえくんお酒飲む？飲むなら運転するで』
末｢いや車どうすんねん、｣
『あ。うーーん、うち泊まるとか』
末｢あほか、明日仕事別やろ。飲みたいなら飲みや｣
『ううん、飲まんならいい。』

そっか、明日仕事一緒ちゃうんかと思いながら乾杯してご飯を食べる。

『すえくん明日仕事なにぃ？』
末｢おれぇ？まいジャニと、後雑誌。Aは？｣
『ん、雑誌とロケ。』
末｢ほーなん、｣
『…明後日は？』
末｢明後日は……、て何やねんスケジュール見たら分かるやん｣
『…暫く会えへんやん』
末｢もう寂しなってる？｣

笑いながら飲み物を飲むすえくんはお酒飲んでるのかと思うくらい色気があって、なんか分からんけど急に寂しくなった。

ご飯も終わってもうばいばいか、と思いながら車の中で思ってたら家の近くを通過した。

『え？』
末｢ん？｣
『家…』
末｢あ、帰りたかった？寄り道しよかなって思ったけど｣
『…ううん！しよ、寄り道』
末｢ん、｣

すいすいと小高い山を登って駐車場に着けば綺麗な夜景が広がっていて、きらきらひかる光の粒を男の人に見せてもらえるなんて普通の女の子になったみたいやった。

『えー、すえくんありがとう』
末｢ええよ｣
『初めてデートしたかもしれん』
末｢初めて？嘘やろ｣
『なんかデート！って感じのデートは初めて』
末｢俺でよかった？｣
『うん、もちろん』
末｢ほな満足するまでいよ、｣

しばらく2人でずっときらきらの夜景を眺めて、明日からちょっと会えんけど我慢しいや、なんて帰りに言われたけど頑張れるな、なんて思いながら家へと帰ってすえくんとデートが終わった。