関西の太陽 Ⅱ (ページ38)

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運命ページ38

* Taisei

Aとは運命やと思ってる。何もかも。
まあそりゃまっさんみたいに誕生日が1日違いとかそんなんは無いけど、絶対俺の方が運命やねん。

張り合ってるとかとちゃうで？
なんかようわからんねんけど、ビビッときたんよ。

レッスンの所で初めて会った時も、初めてって感じは無かった。
もしかしたら受かった子って大々的に発表とかされたりしてたからかもしれへんけど、そういうのじゃないねん。

Aの事は、嫌なところも好きなところも100個、いやもっと言える。
それくらい全部許せて、全部愛せるねん。

なんかもうここまで来たら好きとか越してるんよな。

『大晴ー、』
｢なになに、急に名前で呼ぶやん！｣
『えぇ？呼ぶ時もあるやろ、』
｢そやけど、ほんでなに？？｣
『後ろ向いて』
｢ん、｣
『ふふ、天使のはね、』

天使の羽、の名付け親はAでこれは俺たちだけの秘密
生まれつきの天使、なんて自分で言うのは恥ずかしかったけどAがそう言ってくれたから。

するすると白い髪の部分を触るからくすぐったい。

｢こちょばい、｣
『あ、ごめん』
｢ええよ、｣
『大晴さあ、わたしの事運命言うてたけどさ』
｢うん、｣
『わたしも運命やと思ってるで、』

後ろを振り向いて顔を見たらふにゃっと笑ってそんなん言うから。
ぎゅうっとハグすれば大笑いして背中に手を回してくれた。ああ、安心する。

もし、もしも、何かがあってやめてしまったりグループが存続出来なくなってもAだけは離さへん。

誰にも、誰にも渡さへん。