関西の太陽 Ⅱ (ページ36)

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はちみついろページ36

* Kojima

Aちゃんの目が好きだ。
真剣な時も大喜利の時も歌ってる時も、何してたって絶対に目を合わせてくるAちゃんの目。

とびきり大きい訳では無いけど小さくもなく、すーっとした綺麗な二重にぱさぱさと伏し目がちにすれば影ができるくらいの睫毛、涙袋は程よくぷくっとしてて、何より蜂蜜色の明るいブラウンの瞳が綺麗で。

ほんまに、よくある表現やねんけど吸い込まれそう。

『こじまよく人の顔見るなあ』
｢え？そう…かな｣
『うん、わたしは好きやでそういうところ』
｢そう、、かあ。｣

Aちゃんがよくするから俺も真似しただけであって、それをした所で何も変わらんと思ってたのに、やっぱりそれに気づいてくれるのはAちゃんで。

ほら、今もそんな世間話なだけやのに目を見られる。

心まで覗かれそうなその瞳に。

｢…Aちゃんがよく人の目見るから、真似したん｣
『え？…ふふ、そうなん？』
｢うん、なんで見るの？目ぇ、｣
『目も合わさんと話してたら独り言みたいやん、』
｢そやね、｣
『寂しいし…、目は心の窓やと思ってるから…』
｢…心の、窓｣
『うわ、こじまみたいな名言出してもた、』

あちゃー、ってお茶目におでこをぺちんと叩いて笑うAちゃんから目が離せへん。
こんな、尊敬できる人はもう生きてるうちに出会えるかわかれへん。

正直、女の子の事はよう分からんけど
Aちゃんの事なら何でもわかってあげたい。

こんな人と近くに入れるなんて自分は運がいい。

ずっと傍で見させて。