関西の太陽 Ⅱ (ページ22)

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元気がない時はページ22

* Richard

仕事終わってAと一緒にAの家に来る。
そのままAはソファに座らせて俺はキッチン。

前に作っただんご汁の材料でぱっと作ってAに渡す。

『…いただきます』
リ｢うぃ｣
『……ふふ、おいしい』
リ｢なんかあった？元気ないで？｣

Aはメンタル鋼やし、ちょっとやそっとじゃへこたれへんから落ち込むって相当やと思う。
前に落ち込んでた時にもこうやってだんご汁作ったらまた作って、と小さく笑ったから俺がメンタルケアみたいな感じになってる。

初めて会ったスタッフに、きみは良いけど他が、、なんて事を言われたと。

俺らからしたらそんな事か、って事をAはほんまに引きずる。
今は無いもののAの方が色々言われたり酷いこともあったのに。

リ｢そんな事？｣
『そんな事ちゃう、なんで同じグループでわたしは良いねん』
リ｢なんでやろうな、｣
『…わたしだってAぇ!やもん、なんなん…』

むすっとして、だんご汁を完食して次は怒り出す。
忙しいやつやなあ、と思うけど怒り出してるくらいならもう元気な証拠。

Aは溜め込むと良くないからいい具合で吐き出させな次は体調壊しよるし、今回は上手くいった。

『…敬太くん、ありがと』
リ｢何が？｣
『話聞いてくれて、』
リ｢何もやん。Aも怒ってくれてありがとうな｣
『……ひとつ言うてへんことあんねん』
リ｢なに？｣
『…他のメンバーの魅力に気付かへんとか無いっすねとか言うてもうてんけどいけるかな』
リ｢は！！？おま、Aそれはやばいやろ！｣

やんなあ〜やってしまったよなあ〜って泣きそうなってるしおれも焦るし。

でも実は上の偉い人がそのAを見て、俺ら全員で仕事が決まるのは数ヶ月後の話。