関西の太陽 Ⅱ (ページ12)

今日:25 hit、昨日:10 hit、合計:178,137 hit

. ページ12

『…関西で女の子Jrで珍しいからって最初何年かは普通に仕事あったんですけど、東京でも何人か入ったりしたらわたしよりやっぱそっちに行っちゃって。その時に、東京の方達をたくさん見させてもらって。』

深｢うんうん、｣

『…SnowManさんの歌聞いて、ふっかさん見て声聞いた時にほんまによくある表現なんですけど勇気貰えて。』

深｢そんなに？おれなんかしてたかなあ｣

『んふふ、ほんまにその時落ち込んでたんで…ふっかさんに助けられてました。』

深｢光栄です。｣

にこ、と微笑まれるだけできゅん、とする。
憧れの人が目の前でにこにこと輝かしい笑顔でお酒を飲む姿を見れてるだけでご飯も食べてないのにもう満足感がある。

食べ物がきて、色々話させてもらうとやっぱり素敵な人で話も上手でこっちが楽しんでしまう。

深｢っはは、Aちゃんそんなことあったの？｣
『ほんまなんです！』
深｢はー、おもしろすぎでしょ。｣
『そんなにですか？』
深｢うん、ほんと楽しい｣
『良かったです、』

テーブルの上のふっかさんの携帯が光る。
照から電話だからちょっと出てくるね、と個室を出てくふっかさんを見送る。

ぱっと自分の携帯も確認するとメンバー全員から連絡が来てて内容は似たようなものばかり。

ふふ、と笑ってるとふっかさんが戻ってくる。

『ん、おかえりなさい』
深｢ごめんねえ、照迎えに来てくれるって言ってくれてたから｣
『あ、もう出ましょうか？』
深｢そうね、出ようか｣

気づけばご飯屋さんに入って2時間半位経っていたし、ご飯も食べ終わっていた。
荷物をまとめてそのままさっと出ていくふっかさんにお会計は…？って疑問に思う。

『ふ、ふっかさんお会計って、』
深｢んーもう終わってるよ｣
『へ！？』
深｢なにそんな驚いてぇ｣
『えっあっあの、わたしも出すつもりで、』
深｢だめー。おれ女の子に財布出されるのやなの。｣
『で、でも』
深｢だぁめ。おれとご飯行く時は絶対持ってこないでね｣

わかった？と顔を覗き込まれて心臓がひゅっとなる。
ずるすぎる。

関西に帰ったら絶対に言うんや、ふっかさんはほんまにリアコやったって…。