関西の太陽 (ページ36)

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体調不良ページ36

今日は起きてからずっと体調が悪い。
昨日までは普通やったし、月イチの女の子の日でもない。
じわじわと後頭部が痛むし重い。それだけなら別に我慢もできるけど体もだるめ。

風邪かな、と思うけど特に寒い訳でもないし熱も念の為測ったけどいつも通りの平熱。
6人での撮影があるけど、多分大丈夫やろう。

『んー…』
小｢…Aちゃん？｣
『！ん、こじまどした？』
小｢今日体調わるい？｣
『え、なんで？』
小｢なんとなく、｣

自販機で飲み物買い行ったらこじまが来てくれてそんな事聞くもんやから、ドキッとしてしまう。

集まった時から出来るだけいつも通りでいるようにしてたし、ほんましんどいって言うほど悪い訳でもない。
ちょっと大人しくしとけば治ると思ってたから。

『…大丈夫やで？』
小｢ほんま？…女の子の日とか…｣
『違う違う、終わったしそれ』
小｢終わったんや｣
『ふふふ、うん、それわたし以外聞かんときや』
小｢あ、ごめん｣

いつものこじまと喋ってると気持ちは楽やけどやっぱ身体はしんどい。
心配かけんように、とは思うけど隠すのも上手くいってへんてことはだんだん酷くなってるんかも。

小｢…ほんまに、あの無理とかせんといてよ？｣
『んー、実は今日ずっと頭痛いねん、』
小｢え、え？ほんまに？やっぱ俺の予想当たってた？｣
『うん、…予想やったんかい』
小｢や、うん。なんかいつもとちゃうなあて｣
『リーダーには隠せんかったかあ』
小｢…てか隠すんは無しやろ、ほら、ちょっとでも寝転んどき？楽屋行こ｣

優しく手を引いて、いつもは先々行ってしまうのに今日は歩幅も小さくわたしに合わせてくれて、楽屋に着けば直ぐに空いてるソファーに寝転ばせて自分の上着までかけてくれる。

『…どしたん優しいやん』
小｢俺はいつも優しいですー、｣
『…ふふ、そうやな』
小｢時間まで寝とき、起こしてあげるから｣
『ありがと、』

寝るつもりじゃなかったけど目を瞑りながら聞こえた｢Aちゃんちょっとしんどいらしいから静かにな、｣の優しい声を起きたらちょっといじったろ、と思いながら意識を手放した。

やっぱ、こじまがリーダーで正解やな。