NO title【短編】

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O
Ｓ「…さん、…ぉ…さん」

暗闇の中、君が呼ぶ。
慌てて目の前にある光を引っ張ったら
目の前には君の顔があった。

Ｏ「んぅ…あれ？俺寝てた？」

Ｓ「ははっ笑 覚えてない？笑」

Ｏ「全然…俺変なこと言ってなかった？」

Ｓ「抱きつかれたと思ったら急に重くなって
顔覗いたら寝てたからさ、そのまま寝かせてあげようと思って」

…てか、おれら普通に話せてる。

Ｓ「さて、俺は教室に戻るよ
先生に保健室に行ったことになってるからね

…あ、俺がフードとったの内緒ね」


普通に美人だ。
どちらかといえばもてる顔だと思う。

Ｏ「なんでフードかぶってんの？」

Ｓ「それは…まだ教えない
そのうち…ね？」

彼はふふふと笑ってフードをかぶり直した
そしてそのまま扉に向かったから慌てて

Ｏ「ねぇ、しょーくんって呼んでいい？」

って言ったら君は振り返って
フードの下から見える笑顔で頷いた。

そしてまた教室へと一歩一歩あるいた。


これが俺、大野智と彼、しょーくんの出会い。
そしてこれが俺が彼の正体を知った日となった。

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