ミライのこと ページ26
潤side
朝。
じんわり暑い空気と、みんみんと鳴くセミの声。
じりじりと目覚ましの音がして、とんとんと誰かが部屋のドアをノックしている。
「んん……はぁい」
「あ、潤? ご飯できたから、そろそろ起きな? 」
「わぁったぁ。……すぐおりる」
ドアの前から、智にぃが俺に声をかけて。
若干眠ってる頭を起こし、俺はベッドから足を下ろした。
「だから!! 締め切り伸ばせって雅!! 」
1階に降りると、翔の怒声。
いや、怒声ではないケド。
いくら親友と言え、雅もあれだね。
「……無理? それをすんのがお前の仕事だろ、やれ」
翔はそう言って携帯の電源を切った。
「おはよ、潤」
「おはよ。……ふふ、まだ絵本出来ないの? 」
「何か、イメージが湧かねぇんだよな」
翔は18歳の時、絵本のコンクールに自分の作品を出して。
それが異例の大ヒット。
齢19にして絵本作家としてデビュー。
その人気は1年経った今でも続いている。
その傍らモデルしたり、大学にも行ってんだからほんと尊敬する。
「2人とも、今は仕事のことを忘れて。ご飯、食べましょ? 」
「「はーい、和にぃ」」
和にぃは高校を出ると直ぐにゲーム会社に就職。
最初は雑用とかだったらしいけど、本人の器量の良さとゲーム好きのお陰で。
最新ゲーム製作の右腕を担っているとか。
「雅紀にぃは? 」
「もう出ましたよ。今日は早めに帰ってくるらしいですけど」
「そっか。やっぱり店長って大変なんだね」
雅紀にぃは、1年ほど前。
元居たペットショップの新店舗の店長を任されて。
今日みたいに朝早かったり、夜遅かったりするけど。
弱音とか愚痴とか一切吐かないんだから、凄いよな。
「んま、智にぃまた腕あげた? 」
「んふふ、そー? 」
智にぃは、相変わらず何してるかは分かんないけど。
翔の絵本の挿し絵を担当したり、よく絵を描く姿を見るようになった。
そのうち個展でもやるんじゃねーかな? なんて思うほど。
けど上手いんだよなぁ。
「潤君、そろそろ迎えくるんじゃないですか? 」
「え。……ほんとだ、智にぃ今日遅れるかも!! 」
「はいよー」
俺はご飯を食べる手を早め、自分の部屋へ。
今日必要なものを鞄に詰め下に降りる。
「「いってらっしゃい」」
4人からのお見送りを受け、俺は家を出た。
「……遅ぇんですけどぉ」
「悪かったって、澪」
これも何の縁か。
小学校からの親友は、俺のマネージャーポジについていて。
「車、早く出して」
「はいはい」
澪はため息をつきつつ、車を発進させた。
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
