610 *Ryosuke* ページ10
声、震えてなかっただろうか。
大ちゃんにAを渡すなんてそんなこと絶対したくなかったのに。
Aが幸せになるならそれでもいいと思った。
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別れたらそれだけ想いは増えているようで。
寧ろ嫌いになるどころか好きすぎて会えない現実に押し潰されそう。
涼介「だから大ちゃんAと付き合ったら?」
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そんなこと。本当に思ってるわけねぇだろ。
涼介「2人、合ってると思うよ。」
正直、相性なんかじゃなくって、大ちゃんみたいな奴が一番合ってるんだよ。
純粋なAには俺なんかみたいに歪んだ奴じゃなくて。
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《山田それ、本気で言ってんの。》
涼介「...っは。冗談で言うわけねぇじゃん。」
《もうなんとも思ってねぇの?》
涼介「思ってないから言ってんだろ。」
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涼介「もう好きじゃねぇから。」
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自分で自分を苦しめる。
傷つけて首を絞めてるような気分だった。
死んでも言いたくない言葉だった。
《山田のその言葉信じるよ。》
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涼介「.....。」
格好良く決めてやるつもりだった。
もう俺のものじゃなくても、誰かのものにはなっていないはずと思って耐えてきた。
でも、これで大ちゃんが動いたら。
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そう思ったら返事なんて出来やしなくて。
今からでもやっぱり取り消しって言ってしまおうかと思った。
でもそうしたら?
Aは一生不幸?
Aには一番幸せになってほしかったのに。
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Aは俺のためを思って、自らこの道を選んだというのに
その思いを無駄にすると思うと言えなくて。
《じゃあ...もう遠慮しないからな。》
涼介「大ちゃん...」
《お前も相手と仲良くやれよ。》
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涼介「A...幸せにしてやって...」
本当は俺が言いたかった言葉。
本当なら俺が、そうしてやりたかった。
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
