650 *Fiance* ページ50
約束の日になったので今日は送ってもらって店内に続くﾄﾞｱを開けた。
内装は以前とは違った配置で、もう移動してもらったことがわかった。
でもﾊﾞﾘｽﾀさんがいなければ、なぜか同い年くらいの男女4人。
私に気づいていないのか、話に集中しているのか、
こちらを見ずに苦しそうな声を出す女の子。
皆何故だか悲しそうな表情をしている。
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声のかけようもなくってただ気づいてくれるのを待ってた。
ﾋｰﾄｱｯﾌﾟしたのか話し合いの声が序々に大きくなっていく。
「結婚するって本当?」
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聞いてはいけない、
そう思いながら本能的に耳が傾く。
幸い相手は気づいていない。
物音を立てないように立ち尽くす。
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「なんで。Aは...?あんなに仲良かったくせに...
うちはやっぱり信じられない。涼介くんがA以外を好きになるなんてあり得ないもん!」
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“涼介くん”
“A”
この2つのﾜｰﾄﾞが聞こえた。
この人たちは....何か知ってる?
「仕方ないけど納得できない!!」
女の子がｶﾞﾀっと立ち、椅子の音が響いた。
それに驚いて、私のﾋｰﾙが木の床にｺﾝっと鳴る。
大貴「え...お客さん?」
気づかれた...
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ﾍﾟｺっと頭を下げる。
「今日はやっていないはずじゃ...」
「Aー?!」
A『はい...?』
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私の名前を呼んだくせに私じゃないほうへ向いて声をかける。
どういうこと?
「はーい?」
奥から出てきた女性はどこかで会った事のある...
A『...あ、この前の?』
ぶつかった人だ。
「柊様ですね。父は今手が離せないのであたしが...Aです。」
A『え...A...?』
「お掛けしててください。」
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ﾃｰﾌﾞﾙに置く...今日はｶﾌｪﾗﾃ。
涼介くん...A...
この人が涼介さんの...?
A『...柊...Aと申します。』
涼介さんが想いを寄せていた人?
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Vol.11終わりました。
お星様も赤くなって、ありがとうございました!
12でもよろしくお願いします!!
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
