647 *Fiance* ページ47
卒業間近となれば、この桜学園では卒業パーティーがつき物。
クラスの中でもトップの人が幹事をしなければならない暗黙のルールがあって。
Aクラスでトップともなればそれはそれは重荷。
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どこのホテルもレストランも予約で埋まってて、困る。
探して探して探し回ってやっと見つけたそこそこ大きなカフェ。
いいですよ、って優しそうなバリスタさんと契約を結ぶ。
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A『よかった。これで皆に報告が出来るわ...』
「随分と大変ですね。」
バリスタさんがコトっとテーブルに紅茶を置く。
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A『え...まぁ...』
「他は全て予約済みでしたか?」
A『えぇ。助かりました。こんないいお店でもまだ開いていて。』
「ここは最近出来たばっかですからね。」
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そうなんだ。
どうりで内装も綺麗だと思った。
コーヒーのいい香りが充満するこの店内。
「お席とか...どういう配置になされますか?」
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ノートとペンを持ってきて前に座った。
A『人数はざっと40人いるかいないかですけど...』
「えぇ。」
A『あ...でも...』
「貸しきる予定ですのでご心配なく。」
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A『え!?いいんですか!?』
「いいですよ。他にはどのような感じがよろしいですか?」
きっとお父様ぐらいの年齢。
すっごい優しそうで穏やかな表情。
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「...では、このようにセッティングします。」
さらさらとノートに描かれた店内の様子はオシャレだった。
「明後日にでもやるので良かったら、柊さんも1度ご覧になられますか?」
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A『あ...じゃあ、明後日お邪魔します。』
「お待ちしております。」
バリスタさんが出口へ誘導してくれる。
A『え、あの、代金...』
「契約成立の御礼です。」
まさかあんなことになるなんて...ね。
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます!!いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです!!頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます!! (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい! (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2015年3月30日 17時