642 *Ryosuke* ページ42
ゆっくり回る観覧車の中。
やっぱり思い出はAばっかだった。
でも今は…
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A『好き...です...』
ｺﾞﾄﾝっと揺れるｺﾞﾝﾄﾞﾗ。
涼介「え...」
ｷｽ寸前。
我に返って距離を取る。
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いや。気づいてたかも。
嫌われてはいない。寧ろ好印象に映ってるはず。
今言うのか。
それなら好都合じゃないか?
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涼介「何言って...」
A『あ…あの…忘れてください‼』
しどろもどろに首を振って。
忘れられるわけないじゃん。
こんな俺でいいなら。
こんな俺を想ってくれるなら…
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涼介「A、あのさ…」
A『っ、涼介さん!頂上です！』
涼介「…え。」
A『すごいですね‼』
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涼介「さっきの…」
A『なにも聞かないでください。お願いだから…』
涼介「なんでそんな…」
泣きそうな顔してんの。
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A『ほんとになんでもないですから…っ‼』
男って単純だな。
情が入っていようがいまいが、簡単に…
涼介「やっと黙った。」
A『なん…で…ｷｽ…』
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涼介「Aが...俺でいいなら。」
こんな俺を想ってくれるなら。
A『他の人なんて...知りません...』
下を向いていたAと視線が合って。
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A『あの…つまりつきあっ…なんでもないです…。』
そもそも情なんてない気がしてきた。
涼介「もう付き合ってるも同然でしょ。笑」
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お疲れ様でしたと誘導されて下りる。
下りるﾀｲﾐﾝｸﾞがわからないのかｵﾛｵﾛしてる。
涼介「もう1周する気?笑」
下りられそうにないから腕を引いて。
A『あっ、すいませっ...!』
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A『どこ行くんですか?』
涼介「んー言いたくない。」
A『そ...ですか。」
わかりやす!って思うほど落ち込む。
涼介「嘘。ｲｲところ。」
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
