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ゆっくりゆっくり回る観覧車。
まだ乗ったばっかで、地上に近い。
園内をすべて見下ろせて、さっき乗ったｱﾄﾗｸｼｮﾝがたくさん。
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お互い景色ばかり見ていて沈黙状態。
これじゃ私の鼓動が聞こえそう...
A『...すごい...高い...』
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まだ天辺じゃないけど、十分高くて。
涼介「A...」
呟くように涼介さんが言った。
私なんか見ないで。
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だからまた。
私じゃない他の人を想って言っているんだと思った。
…でも違ったみたい。
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涼介「これ降りたら、行く場所あるから着いて来て。」
A『え?...はい。』
どこですか?
なんでですか?
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なんだか嫌な気がした。
きっと…いや絶対。私だけが好きなんだ...
彼は今も違うAさんを...
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涼介「Aは俺と結婚してもいいのか?」
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A『え?...えぇ。涼介さんなら。』
寧ろ大歓迎だわ。
是非、そうして欲しいもの。
私は貴方に恋をすることが出来たんだから。
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涼介「ん...そっか。」
何を考えているんだろう。
何を想ってそんな表情...
A『...っ..!?』
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不意に伸びてきた涼介さんの手。
指先が頬を伝う。
私、完全顔真っ赤じゃない?
こういうときってどうするものなの?
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涼介「A...俺は...」
違う。貴方のAは私じゃない。
わかってる。わかってるの。そんなこと。
でも...自分の感情がｺﾝﾄﾛｰﾙできない。
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A『...好き...です...』
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後数ﾐﾘで触れてしまいそうな距離。
なんで私は、今言ってしまったんだろう。
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
