639 *Ryosuke* ページ39
別に会えるんならどこでもよかった。
いや。会うつもりはなかった。
それでも、形だけでもちゃんとしないとﾀﾞﾒだと言うから...
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どこもAとの思い出ばかりだった。
遊園地だって...本当は来たくなかった。
お互い楽しくないｽﾎﾟｯﾄをしつこく進める大人たち。
返事はするけど行く気なんてさらさらない。
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A『遊園地...涼介さんはよく来ますか?」
涼介「いや...数回だけ。」
A『そうですか。でも...すごく楽しそうですね!
私...涼介さんといると初めてなことばっかりです!」
...何?きっと深い意味なんてないよな。
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でも。
俺さえ頑張れば全てが上手く行く気がした。
こっちは見合いが成立するし、大ちゃんたちは良好で。
涼介「柊...」
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A『はい?』
涼介「...いつまでも柊ってなんか...」
A『えっ...それ、は...つまり...』
涼介「...A?」
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一瞬目を開いて明るくなった相手の顔。
今から慣れとかないと後々大変だろうし。
Aに完全に重ねてないと言えば嘘になる。
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柊Aを好きになる努力をすればいいだけ。
悪い奴じゃなければ性格は断然いいし。
気はどちらかと言えば合う方だし。
外見も家柄もいいし。
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拒むところなんて何もないはずなんだけど...
A『あ、あんな高いところから落ちて...、死なないんですか?」
ｷｬｰ!と叫び声が木霊するｼﾞｪｯﾄｺｰｽﾀｰ。
涼介「あー...死ぬ。俺はね?」
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涼介「乗りたい?」
A『い、え...もっと優雅な...」
涼介「ﾒﾘｰｺﾞｰﾗﾝﾄﾞ?」
“優雅”かはわからないが馬のﾒﾘｰｺﾞｰﾗﾝﾄﾞ。
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涼介「俺はいーや。ここで待ってる。」
A『そ...ですか。では、行って来ます。』
遊園地なんて…選ぶんじゃなかったかも。
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
