626 *Ryosuke* ページ26
Aの笑い声が聞こえた。
Aって呼ばれる声も聞こえた。
そんなわけない。こんな人ごみの中。
でも、もしかして...
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振り向いたらやっぱりAだった。
あの日、最後に見た泣き顔なんかじゃなく、すっごい可愛い笑顔。
やっぱ、Aは笑ってた方がいいよ。
でも相手が相手だった。
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A「もー!大ちゃんクリームついてる!」
大貴「Aもめっちゃついてっから!!笑」
楽しそうに笑って寄り添い歩いてく2人を眺めるしか出来ない無力な自分に萎える。
クレープ食べ合いっこって。もう、それ間接キスじゃん。
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ふつふつと沸き起こる嫉妬心。
もう俺のじゃないのに酷い嫉妬に心が掻き乱される。
涼介「なんで...」
ぽろっと出た言葉。
なんでじゃねえよ。俺が言ったんだろ。
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自問自答。
俺が大ちゃんに言ったんだ。
もう好きじゃない。
似合ってるよ。
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大ちゃんが幸せにしてやって。
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本当にしてくれてるんだからいいんじゃない。
俺といるより楽しそう。
幸せそうで楽しそうな笑顔は大ちゃんだけに向けられて。
まるで俺に気づきやしない。
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涼介「A...よかった...」
本当に心からそう思っているのか、自分でもわからなかった。
俺のせいで今でも悲しんでいたらと思ったら、俺も悲しかった。
でも、実際は違った。
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俺がいなくてもAはやっていけてる。
寧ろ俺がいない方がよかったんじゃないかと思えるほど。
まだ大ちゃんでよかった。
見ず知らずの奴に取られるよりは。
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多分これが潮時だったのかも。
涼介「...指のサイズって何号?」
A『え?あ...え!?』
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...俺も頑張るよ。
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます!!いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです!!頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます!! (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい! (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2015年3月30日 17時