601 *Ryosuke* ページ1
3学期が始まった。
寒さは更に強まって、自転車を漕ぐのが億劫になるくらいだった。
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大貴「あけおめ☆」
裕翔「ことよろー。」
侑李「よろしくお願いしますねー。」
年賀状なんて出したりしないから、あけおめﾒｰﾙが裕翔くんから届いたり。
学校で新学期に挨拶したり。
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高校3年生の3学期と来たら登校する日も確実に減っていく。
卒業式練習だけは出ろと担任に言われたけど、
親との約束で俺は多分3学期は卒業式くらいしか出席しないと思う。
大貴「受験近づいてきたなー。」
侑李「大貴勉強してんの?」
大貴「もー龍太郎がさー隣でｹﾞｰﾑしてんの!ﾑｶﾂｸわー。」
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俺は勉強どころじゃなかったし。
そもそももう勉強しても意味が無いって言うか。
他に覚えること沢山だし。
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裕翔「受験終わってるもんね。」
大貴「てかｾﾝﾀｰ試験がやばい。」
侑李「推薦で行けばー?大貴なら受かるよー。」
大貴「にこにこしてればいいしね☆」
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涼介「あのさ...俺、卒業式以外、多分学校来ねぇから。」
侑李「え?」
裕翔「1日も来ないと受験に響くんじゃ...」
大貴「そーだぞ!来いよ!!」
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何も知らない3人が隣でわーわー言う。
涼介「俺...受験しねぇから。」
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その一言で静まり返った。
俺らの空間だけがしーんとして。
冬休み明けで駄弁ってるｸﾗｽﾒｲﾄの声が鮮明に聞こえた気がした。
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裕翔「ど、いうこと?」
侑李「なんで今更...」
涼介「そーいうことだから。」
目を見開いた2人は驚きを隠せない表情で。
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大貴「そーゆーことって...だってAは!?約束したんじゃねぇのかよ!?」
食い入るように大ちゃんが歩み寄ってきた。
涼介「約束...?」
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
