689 *Ryosuke* ページ39
大ちゃんに用があってかけたはずなのに。
電話の相手は声が高くて、声も小さくて。
絶対大ちゃんじゃない。
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《もしもし》
って消え入りそうな声でそう言ったのは、
間違いなくAで。
どっからそんな自信が来るのかといわれれば確かな証拠はないけれど。
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《大ちゃんなら、後でかけなおした方が...》
Aが大ちゃんの携帯を取ること時点で一緒にいたことがわかるのに。
なんで、わざわざ、俺は聞いたんだ。
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大ちゃんと一緒にいた?なんて当たり前じゃん。
何聞いてたんだ俺は。
そこで、またAの言葉を思い出したりしてさ...
俺、あの言葉信じていいのかな...なんて...
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涼介「入学、おめでとう。」
心の中で言っていたことがやっと本人に伝えられた。
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この電話を切ったら本当に最後なんだ。
だったら...まだ切りたくなかった。
終わって欲しくなかった。
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気づいたら口走っていて、切るな、なんて。
もう俺彼氏でもないのに、なんなんだ。
《...え...?》
ほら...Aだって困ってんじゃん。
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きっと電話の向こうでどうしようっておどおどしてんじゃない?
あぁ、俺もう行動予測済みじゃん。
涼介「まだ...」
切りたくない。終わってほしくない。
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《.........切らない。》
涼介「え?」
《涼介がそう言うなら...それに、あたしもまだ......》
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なんて俺は無力なんだ。
《嫌だったら今すぐ切るけど...。》
嫌なわけねぇし。
この時間、この空間。
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涼介「Aの声...聞いてたい。」
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名無し53407号(プロフ) - 突然すいません。号泣しました。感動です。こんな素敵なお話を書いてくださってありがとうございますほんとに。泣 (2018年1月15日 22時) (レス) id: 42ec7976c2 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 國松真優さん» コメントありがとうございます! こんなお話でも泣いていただけてよかったです(笑) 応援よろしくお願いします! (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - しおりさん» はじめまして。コメントありがとうございます!! 号泣(笑) 一応、感動的なシーンではあったのでよかったです(笑) 嬉しいお言葉頂けて光栄です。 (2016年6月13日 8時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
國松真優(プロフ) - すごく号泣しました。これからも応援してます! (2016年6月13日 0時) (レス) id: 9ea6e88dce (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして!! いま、1人で読んで号泣してます笑笑 こんなに泣いたのはじめてです! この小説大好きです! (2016年1月7日 5時) (レス) id: 531f270852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作成日時:2015年4月2日 19時